中欧旅行#2 旅程と参考書2012/07/14

旅程
6/29(金)成田発ブリティッシュ航空便でロンドン経由
          プラハ着22:15
   30(土)プラハで一日自由観光
7/01(日)午後1時のバスでチェスキー・クルムロフへ(約2時間半)
   02(月)午前11時発シャトルバスでオーストリアのリンツ駅へ(約1時間半)
          電車でウィーンへ(約2時間)
   03(火)ウィーンで一日自由観光
   04(水)ウィーン空港発19:15 ヒースロー空港着20:35
   05(木)ロンドンで一日自由観光
   06(金)ヒースロー空港発13:30
   07(土)成田着9:05

ホテルと航空券のセットされたツアー中欧7日間(朝食付き)に、ロンドン2泊を追加した。各都市での移動シャトルバスなどは、旅行社のオプションに申し込まず、自分でオンライン手配した。ロンドンのホテルはExpediaで。と、いつものエコノミー・ツアー。


参考書
 中欧の国々には、謙遜でなく、何の知識もなかった。旅行が決まった頃から、何冊かの本に目を通し、関連の映画を見直してから出かけたが、果たして知識はわずかなりとも増えたのかしら。

<本>
・ヨーロッパの歴史 欧州共通教科書 フレデリック・ドリューシュ総合編集 (東京書籍)
・世紀末ウィーンの美術 千足伸行 (東京美術)
・ハプスブルク家『美の遺産』を旅する (家庭画報)
・カレル・チャペックのごあいさつ カレル・チャペック
 その他、子供たちの高校歴史教科書・図説など

<映画>
・存在の耐えられない軽さ 1988  長い。でもよい。
・アマデウス 1984  始まりの交響曲第25番が印象的
・クリムト 2006  ジョン・マルコヴィッチ、クリムトに似てますねえ。
・恋人までの距離 Before Sunrise 1995
  一番ハンサムだった頃のイーサン・ホークが、
  電車で出会ったジュリー何とかと一晩中ウィーンの町を彷徨う。

中欧旅行#3 ウィーン12012/07/14

 リンツ駅からウィーン西駅行きの電車に乗った。くつろいで30分ほどオーストリアの田園風景を眺めていると、検札係がやって来た。
「すみませんが、このチケットでは乗れません」
「えー、どうして?」
行き先は間違いないよね。乗れないと言っても、乗ってしまったものはどうすればいい?
英語が流暢ではない女性検札係はうまく説明できないらしく、しばらくすると男性乗務員を連れて来た。
 彼の説明によると、私たちが乗ったのは私鉄電車で、チケットはオーストリア国鉄のものだという。戻るわけには行かないし、彼の提案は二つ:A 私鉄チケット代を払って、このままウィーン西駅まで行く。B 途中駅で国鉄に乗り換える、この場合料金は要らない。
私たちは、ありがたくB案をお願いすることにした。
 乗換駅が近づくと、女性検札係と男性乗務員は後続の国鉄電車の時間とプラットホーム番号を知らせに来て、こんなふうに私たちを見送ってくれた。Danke!!

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 親切なオーストリアは、しかし、プラハ以上に暑かった!!
ホテルに到着後ヴェルベデーレ上宮へ行ったが、この先クリムトの名画「接吻」を見るたびにあの暑さを思い出しそうだ。34度。

 翌日も暑い。シュテファン広場から王宮へ、旧市街を歩いた。ホーフブルク王宮では銀器コレクション、シシィ(皇妃エリザベート)博物館、皇帝の部屋を見た。
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 王宮から環状道路リングを挟んだ外側に、美術史博物館がある。
ブリューゲル「バベルの塔」に感動する。フェルメールの前では、老夫婦が静かに座っていた。
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 友人たちが小休止の間、レオポルド美術館へも足を伸ばした。生誕150年のクリムト特別展、ココシュカもウィーン工房デザインもよい。でも何より、身を切り刻むようなエゴン・シーレに引きつけられる。

中欧旅行#4 ウィーン22012/07/14

 夕方、ウィーン・レジデンス・オーケストラを聴きに行った。
観光客向けの軽いコンサートではあるが、ストラディバリもバレエも十分に楽しかった。
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 チェコもオーストリアもビールが美味しい。プラハではザウアークラウトとクネドリーキ添えの肉料理を、ウィーンでは柔らかいウィンナーシュニツェルをいただいた。
 そして外してはいけないのが、本家ザッハのザッハトルテだ。
有名過ぎるとあれこれ難くせをつける人も多いようだが、私たちには美味しかった。ただし、やはり甘いので3人で1皿ね。
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 ロンドンへの移動日に、郊外にあるシェーンブルン宮殿へ行った。
世界中から大勢の観光客がやって来ている。アジア人も韓国、台湾、中国からのツアー客が旗を持ったガイドに先導され、集団で声高に通り過ぎて行く。時期的なものなのか、日本人はごくわずかだ。
 マリア・テレジアもモーツァルトも、マリー・アントワネットもナポレオンもここにいたのだ。ハプスブルク家の栄華に驚嘆し、宮殿の外に出た現代の中年日本人。グロリエッテの丘を上って、宮殿を見下ろす。それにしても、暑い...
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