(無料で読める)旅の本2018/05/20

 Lonely Planetの旅の本が、最近はAmazon Primeに置いてある。これらが無料で読めるとはありがたいことです。
紙の本も購入できるようだが、Kindleでも十分に楽しめる。ド・セルヴィ方式の仮想旅行に、またはいつか行くための参考に。

機内誌のカーヴァー特集2018/04/28

 先週、バンコクから一時帰国中の娘とウズベキスタンへ行って来た。その記録も書いておきたいが、今引きつけられているのは、利用した大韓航空の機内誌Beyond4月号にあったレイモンド・カーヴァー特集だ。

Carver

 14ページに及ぶ special of the month は韓国の翻訳家 Koh Young-beom 氏とコラムニスト Baxa, Kim Seul-gi 氏他によるもので、カーヴァーの経歴から始まり、『頼むから静かにしてくれ』『愛について語る時に我々の語ること』『大聖堂』論へと続く。
 短編「ささやかだけれど、役に立つこと」の解説がよい。焼きたてのパンが、救いようのない現実に直面した夫婦に差し出される。心底忘れたい苦しい記憶を持つ誰にとっても、それはささやかな希望の薄明かりなのだ。

 カーヴァーの後にはフィリップ・ロス『ヒューマン・ステイン』、トマスピンチョン『V.』、そして Kim Keong Kon 氏のリチャード・ブローティガン論が載っている。今調べたのだが、Kim Keong Kon 金聖坤先生米文学を専門とする著名な文学評論家のようだ韓国でもサリンジャーやソール・ベロー、アップダイクなどが翻訳出版されたのだろう(多分)。そう言えば、韓国の学生から"Cathedral"のペーパーバックをもらったことがある。現代米文学は日本と同じように紹介され、受け入れられたようだ。

 ブローティガンのアメリカの鱒釣り』は絶版になりかけたところをカート・ヴォネガットの口添えのおかげで1967年に再版され、広く読まれるようになった、とある。寝ても覚めてもブローティガン!だった70年代を思い出す。原文の魅力を際立たせる藤本和子さんの名翻訳は、日本語表現に新しい風を吹き込んでくれた。ピンクの表紙の本はかなりくたびれて、今もわたしの本棚にある。ずいぶん前(Wikiがなかった頃)にまとめたブローティガン資料 は連休中にリンク先をチェックし updateするとしよう。

Brautigan

Korean Airのinflight magazine "Beyond"は韓国語と英語で書かれている。
Beyond eBookもあるようだが、今日現在リンク先はうまく開かず残念。

Marc Antony?2018/02/24


ancientrome

 去年の夏、塩野七生さんの大作『ローマ人の物語』第1巻に取りかかったが、全くのちんぷんかんぷん。3分の1も読まないうちに撃沈した。その昔世界史の授業をぼんやり過ごしたせいなのか、それともすっかり忘れてしまったのか。いずれにせよ、まるで基礎がない者の軽率な試みだった。
 子供達が使った世界史教科書や写真の多いローマ本数冊、ヤマザキマリさんのテルマエロマエ全巻を読んで出かけた旅行の後、本村凌二さん他の新書に取りかかった。どれもこれも同じようだった固有名詞の位置がようやく定まり、まだ中はスカスカだが大まかな流れが見えてきた。

 タブレットで読める無料の"Ancient Rome"(ノートルダム大学)もダウンロードした。箇条書きの読みやすい概説で写真も多く、簡単なQAもついている。なかなかよい参考書だ。Punic Warsがポエニ戦争、Pompeyはポンペイウス、Marc Antonyはマルクス・アントニウスという英語表記が時々ピンとこなくて、マーク・アンソニーってJ.Loと結婚してた歌手?などと、低次元の連想もしているが。
 『ローマ人の物語』、準備ができたらいつかきっと読みましょう。

 付記:
 これを書いた1ヶ月後、AmazonPrimeで超大作ドラマ"ROME"が見られるようになった。史実とは異なるけれど、映像と音でローマ世界が広がっていく。男の中の男プッロ。ちゃらんぽらんなマーク・アンソニーもいい味出してます。

読んで旅するための本2018/02/12

 ジャック・ロンドンについて調べようと、本棚の奥からまた"Oxford Illustrated Litarary Guide to the United States"を引っ張り出した。450ページあるこの大判の本は1982年の出版で、全米各都市にある文学者ゆかりの場所が紹介され、写真や引用も豊富だ。作家の経歴が丁寧に解説されている項目もある。改訂版は出ていないから、今では貴重な資料と言えるかもしれない。
 けれど、時代は変わる。
昨日、ラフカディオ・ハーンが滞在していたという住所をgoogle mapに入れてみたら、高速道路が通っていた。文学史跡も、開発の波間に消えていく。もう読まれなくなりほとんど忘れ去られた作家も、気の毒だけど、少なからずいるだろう。
 2008年に買ったNovel Destinationsには、去年第2版が出ている。文学散歩の本について何度か書いた記憶があるが、そろそろ新しいガイドブックが必要?検討しよう。



 最近の出版物には、たいていデジタル資料リンクが記載されている。kindle版電子書籍なら、もちろんリンク先の資料に簡単に移動する。かつ、電子書籍のほうが安価なことが多い。
でも、説明をよく読んでおこう。kindleは簡易版で(関連資料はリンクで済ます?)、ペーパー版だけに写真や図版が含まれることもあるようだ。
旅先に持参するなら電子版、でもページをめくる楽しさが捨てがたい印刷版、どちらを選ぶか、悩ましいところだ。

全く進歩しない英語2017/09/17

 去年の11月「世間が面白くない時は勉強」と決意したわりには緊張感なく、時々こんなテキストを引っ張り出していた。
 日本語指導レベルで考えると、ミネソタの大人向けESLクラス(移民のための夜間コース)でテキストとして指定された最初の一冊がN2レベルだろうか。つまり英検2級程度。このシリーズが気に入り、続編を使ってその後も気が向く度に(数ヶ月にほんの何日か)自習していた。そんなダラダラ学習だけど、長く続けているのだから多少は進歩しているかと思いきや、、N1レベル "Advanced Word Power" に至っては180ページ中意味のわかる単語など数えるほどしかないのだ。すっかり老人力がついてしまった。



 考えてみれば、日本語でさえ固有名詞はじめ幾多の言葉がじわじわ失われつつあるのだ。使わない英単語が脳細胞にしがみついていられるわけがない。
 であっても、英語勉強はなお楽しい。体のストレッチ同様、いつもと違う頭の部分を使う気持ちよさがある。課末の読解問題で時々取り上げられる人物エピソード、りんごの種を蒔いたジョニー・アップルシード、怪僧ラスプーチン、アンダーグラウンド鉄道のH.タブマンなども興味深かった。

 というわけで、進歩はしなくても細々とずっと続けるだろう。30歳の頃参加した渋谷BEの英会話サークルが思い浮かぶ。年代様々なメンバーの中に、現在のわたしよりもう少し年上の方々がいらした。確か大学の先生と銀行役員の奥様だった。みな仲良くなってランチをご一緒したりお宅に伺ったりした。60代のお二人が時折「全然覚えられないけど楽しいの」とおっしゃっていたっけ。
はい、お気持ちが今本当によくわかります。

見たい映画2本2017/09/03

 原画をのべ何百人ものアーティストが描いた"Loving Vincent"が、『ゴッホ~最期の手紙~』として公開されるらしい。制作過程をfacebookで見て、いつ完成するのか気になっていた。東京都美術館の「ボストン美術館の至宝展」案内に一部使われていたが、これが予告編のようだ。10月から六本木TOHOシネマズで公開、ちょっと遠いんですけど。


 behind the scenesはここ

 J.D.サリンジャーの"The Catcher In the Rye"執筆時期を描いた"Rebel In the Rye"、もちろんユージン・オニール(当時既にノーベル賞を受賞していた劇作家)の娘ウーナが出てくる。コロンビア大学の恩師役にケヴィン・スペイシー。カポーティも少しばかり登場するらしい。公開時期未定、早くしてくださ〜い。どんな邦題になるのか。


アメリカの家のスタイル2017/08/14

 プレーリー建築を調べる時、ずいぶん前に入手した本が役立った。『フィールド・ガイド』にはネイティヴ・アメリカンのテント tipi や、鉄道が走る以前大草原に建てられた一部屋だけのログ・キャビン、ローラたち家族も住んだ dugout( 半分土手に埋まっている、塹壕様式?!)、サンタフェで見たアドビの家などの説明もある。シャーロッツビルにあるT.ジェファーソンのモンティチェロ、ホワイトハウスにも取り入れられたギリシャ・リバイバル様式、ゴシックやチューダー、スペイン風ミッション様式、そしてもちろんプレーリーなど、パラパラめくっているうちに半日が過ぎてしまった。すぐ忘れちゃうけど。
 『ハウス・スタイル』はカラー写真が美しい。クイーン・アン様式(ヴィクトリアン)の家々が並んだサウス・カロライナのチャールストンやニュージャージー州のケープ・メイを思い出した。ケープ・メイは5年前のハリケーン・サンディの被害から立ち直っただろうか。