灯台#4 塩屋崎2012/10/07

 東北地方の参観灯台は2カ所、そのひとつ塩屋崎灯台は福島県いわき市にある。
3.11の大震災で被災した地域であり、福島第一原発からの直線距離は50kmほどだ。
 事前に調べた通り、まだ本格的な復旧工事は行われていなかった。

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 今更めくが、津波被害の跡を海岸沿いの至る所で目にし、少なからず衝撃を受けた。家の土台だけが残った住宅街に、雑草が生い茂っている。

 大きな被害を受けた小名浜港や観光物産センターら・ら・ミュウのほうは、立派に復旧されたようだ。リニューアル・オープンした施設に立ち寄ると、連休中の「みなとフェスティバル」は大勢の人でにぎわっていた。海産物の並ぶ広い館内も、地元の野菜や手工芸品の野外テントも、皆親切で明るい。
こうして元気に人が集まるのは、うれしいことなんだよね。お見舞いを兼ねての温泉1泊旅行が、少し意味あるものになった。
店員さんと言葉を交わしながら、干物を数種類買い求めた。

コメント

_ とんでれら ― 2012/10/08 16:34

そうそう、そこなのよ。わが息子2が単身赴任している街「いわき市」。
「ららミュウ」「小名浜港」、行った行った!見てきたよ。
港町小名浜の飲み屋街はすっかりさびれて店をたたむところも目立ってたね。でも一方で子供向けの施設に集まる小さい子たち、その親たち! 他で暮らせる選択肢のある人たちはまだいい。原発5キロ圏であることがわかっていたって、そこ以外住むところが選べない大多数の人たちは、危険を承知でそこで不安をねじふせて、努力していつも通りの暮らしを保ってる。運命共同体として彼らと息子の体に、将来深刻な異変がでないようにと願うばかりです。私が行った日、いわきの子どもたちは親たちと一緒に町のイベントの金魚すくいに興じ、綿あめの感触と味を楽しんでた。くったくのない明るい家族の風景に見えたけど・・・・。

_ dragonfly ― 2012/10/10 00:22

とん先輩、息子さんはいつからいわき市にお住まいなのでしょうか。
本当に不安と背中合わせの日常生活なのではないか、と想像します。が、一方で、コミュニティの温かい結びつきも感じました。いい所ですよね。
息子さん家族と周りの方々の暮らしの安全が、迅速にきちんと確保されますように。頼りない政治が歯がゆいです。

ららミュウの「がんばっぺ、いわき小名浜港」という垂れ幕が印象的でした。魚介類が本当に新鮮でおいしい。焼きウニも食べてくればよかったなあ。

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_ Tombow Notes - 2019/12/31 21:18

 

 
 前回ここを訪ねたのは2012年の10月、震災後の復旧工事がまだほとんど手付かずだった時期だ。それから7年、灯台への階段は美しく整備されており、高さ190mの小高い岬へ登っ