パンデミック前後のコンサート2023/04/19

 コロナを挟んで今年の3月にもやって来たようだが、わたしがスティングのライブに行ったのは2019年の10月だった。
"Shape of My Heart", "Fragile"が深く静かに染みていったのを覚えている。
"Fields of Gold"は夭折したEva Cassidy版で、さらに好きになった曲だ。
スティングのオリジナルが聴けてよかった。

sting2019


 さて、先週、ボブ・ディランのコンサートに出かけた。わたしにとって、パンデミック後初のライブだ。
 3年前の来日は直前に中止され、チケット払い戻しになったから、ようやく実現した「ノーベル文学賞受賞後初」のツアーということになる。わくわく。
 でもね、さすが、ディラン。聴衆に全く媚びません。
聴きたかった"Mr. Tambourine Man","Like a Rolling Stone"も、パティ・スミスが感動的だった "Hard Rain's a-Gonna Fall"も演奏してくれない。ましてや「時代は変わる」も「風に吹かれて」も、歌うわけがない。
 先の見えない不安な時代だからこそ聴きたい曲がたくさんあったのに、彼は最新アルバムを中心に自分が歌いたい曲だけ次々に歌って、あっさりステージを去って行った。
うーむ、大物だ。

 (ステージの写真撮影は禁止。スマホはロック付き専用ポーチに収納させられた。)
dylan2023