N校 留試対策記述問題2007/11/06

 今度の日曜日は日本留学試験だ。N校Aクラスも、先月半ばから試験対策を行なっている。私はここ何回か記述問題を指導した。

 非漢字圏の学生も多いことを考慮し、最初は単純な課題を出した。例えば「好きなものは最初に食べる?最後まで取っておいて食べる?」とか「駅のアナウンスはあったほうがいい?ないほうがいい?」などだが、こんな内容のない問題にそう面白いことが書けるわけはない。B−、C+、C、C−答案が続出した。
 
 課題を難しくしてみた。
「人生は人のためにつくす?自分のために使う?」
何人かが説得力のある文を書いた。学生としての自分、結婚し子どもを持ってからの自分、、、チンソウさんは上手に流れを作って理由を述べた。マヘス君の地球温暖化への関連付けもよかった。
それからクリスナ君のフレーズ「ちきゅうにいちどだけじんせいだから、、、」はボビー・ケネディを思い出させた。句読点なし、段落なしだけど、A−。

 今日は「安楽死に賛成か反対か?」
ネパール組は「あんらくしー何ですか?」と初めはちんぷんかんぷんだったが、euthanasia, mercy killing 関連の質問をし、必要と思われる語彙を板書すると、どの学生も熱心に書き始めた。

 単に日本語の表現力が不十分なだけで、みな誠実で素直な若者なのだと改めて思う。怠け者や声が大き過ぎる輩も多いけどね。

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