no school for a little while ちょっとお休み中 ― 2014/05/04
よんどころない事情で、4月期は学校を休んでいる。休職を認めて下さった両校に感謝しつつ、事情解決のため数日間移動し、ぽっかり空いた時間に本を読んだ。ガルシア・マルケスとアリス・マンローを各一冊。
向き合わなければならない現実はあり、逃げも隠れもしないが、気持ちの一部を他の何かで満たすことでバランスが保たれているように思う。
ジョン・メイヤー武道館チケットは、泣く泣く手放した。行きそびれていたウォーホル展も、今となっては見送るしかない。まあ、そんな時期もあるだろう。
ウォーホルと言えば、ハバナのマーケットにこんな作品が並んでいたのを思い出した。
キューバ野球はclassic/strike!スープ、ベティ・ブープとマリリンはsex/hotスープで、チェはrevolution/victoryスープだ。これらもおかしいが、さらにピノキオのlieスープやUSA1ドル札のpowerスープが愉快だ。ビートルズ Sgt. "Pepper" やマトリョーシカ(google翻訳でペレストロイカ)、船のマークの移住スープもある。
パロディのパロディは何と呼ぶのだろう?
ゆっくりでいいのか ― 2014/05/18
数ヶ月前近隣に巨大ショッピングモールができ、週末には驚くほどたくさんの車と人々がやって来るようになった。
ショッピングセンターはJR線沿いにあり、数棟のビル全長1.5kmが建ち上がる様子を毎日のように車窓から眺めていたのだが、その工事の速さたるや、ネット上に幾つものレポートが載るほどだった。綿密に練られた計画を、効率よく着々とこなしてゆく勤勉実直日本人、すごい。
ブラジルのサッカースタジアムについてのニュースを、最近何回か目にした。半分以上の競技場は完成しているし、面白おかしく書き立てている部分もあるようだ。きっと何とか間に合うのだろう。
期日の決められた仕事なら、その日に向けて計画的に、または土壇場のやっつけ作業で、とにもかくにも完成させなければならない。そのようにして世の中は動いていく。でも、締め切りのない仕事はどうする?
「じゃあ、完成したら自分の子供とまたおいでね」と言ったのを覚えている。
社会人になった娘に、先日
「クレイジーホース、どうなった?」と聞かれ、調べてみた。
下の写真は2013年、何回目かの爆破の写真だそうだ。ダイナマイトで時々岩を粉砕し削っていく。あれから12年。んー、あまり変わってないよね。
急ぐ必要はないのだ。いつ出来上がってもいいのだ。わたしたちの時間は過ぎてゆくが、それは岩山の時間ではない、ということなのか?
記念碑サイトには、今「完成がいつになるか予測することはできません」とある。
ロゴも貼り付けておこう。
注:ラコタ族の酋長スタンディング・ベアの依頼を受けて、ゾルコウスキ一家が最初に岩を彫り始めたのは1948年
ゆっくりには理由があった ― 2014/05/25
何か調べ始めると、不思議に関連事項がつながっていく。そういうこと、ありませんか?
クレイジーホースの記事が、昨日のニューヨーク・タイムズに載った。いや、正確には、彫刻家の夫人が亡くなったというニュースなのだが、その中になぜ工事が進まない(ように見える)のかという理由が書いてあった。
ふーむ、そうだったんですねえ。そして、写真の二人の何とかっこいいこと。R.I.P.
NYTimes.com May 23, 2014
ゾルコウスキ氏がクレイジーホースを彫り始めた1948年、ルース・ロスさんはボランティア・グループの一人としてコネチカットからやって来た。2年後、彫刻家42歳ルースさん24歳の時に二人は結婚し、その後10人の子供たちを育てながらこの遠大なプロジェクトを続けた。
1982年にゾルコウスキ氏が亡くなった頃、計画では馬の部分に取りかかる時期だったが、ルース夫人は方針を変更した。高さ90フィート(約30m)のクレイジーホースの顔をまず仕上げ、観光客を呼ぼうと言うのだ。そうすれば、作業を続ける資金が集まる。
1,000エーカー(約120万坪)の敷地には現在、ミュージアム、レストラン、ギフトショップ、そしてノース・アメリカ・インディアン大学がある。
ルース夫人はただ仕事を守り続けるのではなく、あらゆる側面から全体を見渡して進展を図ることができる素晴らしい女族長だった、と記事はまとめている。
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