ゆっくりでいいのか ― 2014/05/18
数ヶ月前近隣に巨大ショッピングモールができ、週末には驚くほどたくさんの車と人々がやって来るようになった。
ショッピングセンターはJR線沿いにあり、数棟のビル全長1.5kmが建ち上がる様子を毎日のように車窓から眺めていたのだが、その工事の速さたるや、ネット上に幾つものレポートが載るほどだった。綿密に練られた計画を、効率よく着々とこなしてゆく勤勉実直日本人、すごい。
ブラジルのサッカースタジアムについてのニュースを、最近何回か目にした。半分以上の競技場は完成しているし、面白おかしく書き立てている部分もあるようだ。きっと何とか間に合うのだろう。
期日の決められた仕事なら、その日に向けて計画的に、または土壇場のやっつけ作業で、とにもかくにも完成させなければならない。そのようにして世の中は動いていく。でも、締め切りのない仕事はどうする?
「じゃあ、完成したら自分の子供とまたおいでね」と言ったのを覚えている。
社会人になった娘に、先日
「クレイジーホース、どうなった?」と聞かれ、調べてみた。
下の写真は2013年、何回目かの爆破の写真だそうだ。ダイナマイトで時々岩を粉砕し削っていく。あれから12年。んー、あまり変わってないよね。
急ぐ必要はないのだ。いつ出来上がってもいいのだ。わたしたちの時間は過ぎてゆくが、それは岩山の時間ではない、ということなのか?
記念碑サイトには、今「完成がいつになるか予測することはできません」とある。
ロゴも貼り付けておこう。
注:ラコタ族の酋長スタンディング・ベアの依頼を受けて、ゾルコウスキ一家が最初に岩を彫り始めたのは1948年
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