2012年冬学期2012/01/22

寒い寒いと言い合っているうちに、1月も後半に入った。
今学期教えているのは、アジア系Y校の3月卒業クラス(でもまだ中級)と超初級ネパール人クラス、そして多国籍K校の会話初級クラス、総合日本語初級後半クラスと基本漢字クラスだ。授業の様子を少し。

・会話初級クラス
形容詞を2つ使って、落とし物を説明する(みんなの日本語イラスト集 カバン、ケータイ、時計、手帳、傘 が棚に並んでいる)

 A:すみません。 N を落としました/忘れました。
 B:どんな N ですか。
 A:い形容詞くて/な形容詞で、形容詞い/な N です。
 B:ああ、これですか。
 A:はい、そうです。
 B:どうぞ。
 A:どうもありがとうございます。

ペア練習が一通り終わると、余白に自由に絵を描いて、会話を続けるように指示した。こうすると俄然張り切って、犬、猫、怪獣、車?など描き、会話が広がるのだ。
と、日頃おとなしいスペインのサルバ君が
「クモをわすれました」
クモ 、なんですか、せんせい?と他の学生たちから質問。指で形を作り、天井を示して説明。
「どんなクモですか」
「おおきくて、あかくて、あおいクモです」
「これですか」
「はーい、そうです」
プリントには、ちょっとヨレヨレのスパイダーマンスーツが描かれている。おお、サルバ君はスパイダーマンだったんだね。皆で大笑いした。

・ネパール人学生クラス
みんなの日本語語彙テスト、問題は英語で書いてある。はい、スタート。
すると、全員が前後左右を、気ままに遠慮なしに事もなげにキョロキョロと、覗き込みながら答案を埋めていくのだ。7つの頭が動いて、落ち着かないことこの上ない。
「皆さーん、自分で考えましょう。目のエクササイズはだめです」
国ではずっとこうなのかなあ。テストの意味がないよね。でも何だか面白い。わは。
彼らも少しずつ、日本的生真面目さを学んでいくことになるんだけどね。

寒い週末にしたこと2012/01/22

金曜日にこんなiPhoneアプリが出た。iTunes U
iTueneU

入れてみると、あらステキ。あっという間にiTunesUの本棚が現れ、今までにダウンロードした講義のフォルダが並んだ。
わたしの本棚にあるのは、Garrison Keillor, Dave Barry(どちらもユーモア作家)など偏っているが、カタログ検索すれば様々な分野の数えきれない教材を入手できるわけだ。いい時代ですよねえ。読んだ端から忘れてしまうにしても。

冬の家庭菜園で「まほろば」を収穫!!
mahoroba

種を蒔いた時
「すぐ消えちゃいそうな名前だねえ」と娘が言い、
「それはマボロシでしょ」と答えた小さな種
ほうれん草は難しいと聞いていたけど、寒さの中でけなげに成長し、今夜の食卓に上った。豆とトマトのサラダを彩る緑色、いいね。すると娘が言った。
「ああ、できたんだ、マロニエ」
日本語だいじょうぶ?

ところで、まほろばとは「住みやすい場所」という意味の古語だそうです。