Amazonで1円の古本を買う ― 2013/08/18
漢字クラスで教えているサルバ君が、スペインのベストセラー本を教えてくれた。
日頃米文学に偏りがちな読書傾向を自覚しているから、学生たちからのこういう情報はとても貴重だ。
調べてみたら、カルロス・ルイス・サフォンはずいぶん前に翻訳が出て、書評にも取り上げられていた。さあ注文、中古本がずいぶん多く出ているね。ん、1円?
というわけで、今日"もったいない本舗"から1円の本が2冊到着した。中古本送料は1冊につき250円だから合計502円だが、それにしても安い。06年発行第9刷(上)/第6刷(下)、どちらもきれいで何の問題もない。いつの間にか、こんなふうに本が流通する時代が来ていたことに驚く。
Amazon.comで本を買うようになったのは確か98年頃のことで、まだ日本のアマゾンは始まっていなかった。
どこかに書いたかもしれないが、ある時、注文ボタンを2度クリックしたせいで、シアトルから同じ本が2冊届いてしまった。それをメールで知らせると
「2冊は不要ですね。送り返すには送料がかかりますから、1冊は近くの図書館にでも寄贈して下さい。代金は1冊分でけっこうです」
という返事が来た。なんて大らかなんだ!!
1冊は友だちにあげた。
今やワシントンポスト紙を買収するほどの大企業になったAmazonだが(正確には創業者が買収)、初期のその経験が今もいい印象を残している。
中古本市場にネットはどういう影響を及ぼしているのか、1円で本が買えるのはいいことなのかどうか、よくわからないが。
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