ニューイングランド・ドライブ(第10次遠征隊#7)2011/10/16

 5日目の朝、グランドセントラル駅からメトロノース線で、コネチカット州まで移動した。10数両の電車は40分ほどで郊外の町スタムフォードに到着、駅前のHertzでレンタカーを借りる予定だ。
 しかし、TripAdvisorのクチコミにあった通り、車の台数が少ない。予約の数くらいは揃えておくべきだと思うが、海外で日本的几帳面さを期待するのは無理というものだろう。係のフィリピノおじさんと話している間に、カーナビ付きの白いToyota RAV4がどーんとやって来て、コンパクトカー料金で借りることになった。
「youはマニラに行ったことがあるから、サービスする」
その昔マラカニアン宮殿でイメルダの靴コレクションを見たことが、こんな時に役に立つとはね。

 海沿いに東へニュー・ヘイブンまで行き、北へ上がってハートフォードに着いた。最初の目的地は、マーク・トゥエイン (1835-1910)の家だ。

twainhouse

 この家での17年間(1874–91)は、おそらくトウェインの最も幸福な時期だったろう。一目で恋に落ちた美しいオリヴィアとの結婚は、1870年だった。この屋敷で子供たちが生まれ、代表作のトムソーヤー、ハックルベリー・フィンなどが書かれたそうだ。

 この日の午後はOld Sturbridge Villageの入り口を経由、一部ロードアイランド州の道路を通ってマサチューセッツ州に入り、夕方からWrentham Village Premium Outletで買い物をした。

 18世紀前半の生活を再現した村Old Sturbridge Villageには、大昔、16歳の夏に訪れたことがある。時間が足りず、今回は中に入らなかった(買い物優先?いいえ、歴史村は翌日の予定に)
 レンサムのプレミアム・アウトレットは比較的規模が大きく、170の店が入っていた。「遠征隊」という名称にふさわしくないけど、ドライブのルートには必ずアウトレット・モールを組み込むことにしている。Coach, Gap, Fossil, Bass, Eddie Bauerなど、全米中どこにでもある店を回った。

続・ニューイングランド・ドライブ(第10次遠征隊#8)2011/10/16

 車を借りてから2日目、植民地時代の史跡を巡り、ケープコッドの一番先端にあるプロヴィンスタウンに宿泊した。写真いろいろ貼っておきます。

 17世紀に清教徒 Pilgrim Fathers 102人が上陸の第一歩を踏んだというプリマス・ロックは、大西洋から入り込んだ湾沿いに保存されている(後ろの円柱の中)。岩には、いつ彫ったのか1620という数字。
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そして、再現されたメイフラワーⅡ号。中を見学した。
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プリマスの町にはプリマス・プランテーションというスミソニアン・プログラムの施設がある。ネイティブ・アメリカン、ワンパグアノグ族の住まいと、清教徒の村を歩いた。
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村の下には青く美しい秋のプリマス湾
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1627年の暮らしを営む人々。ロウ人形じゃありません。でも静か。
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コッド岬を北上する。チャザムの灯台 と 大西洋(クリックで拡大)
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そして、夕方、不思議な町プロヴィンスタウンに着いた。
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続々・ニューイングランド・ドライブ(第10次遠征隊#9)2011/10/16

 ケープコッドのプロヴィンスタウンがゲイの町であることは、春クラスにいたウェスリーさんに聞いていた。ゲイという言葉には、英語の場合、狭義の男性同性愛者だけでなく、女性も含まれている。
 私たちが宿泊したB&Bは女性カップルの経営で、隣りは男性カップル経営、そして町中を同性同士が歩いていた。他の宿泊客も二組の男性カップルで、Hさんが「私たちもそうだと思われてるね」わはは、、
いずれにしても、人がみんな自分らしく生きられる。何でもあり、はいいことだ。
 
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 B&B Admiral's Landing は黄色いインテリアが心地よく、いつでも飲めるコーヒーもおいしかった。男らしい?大柄なロビンが低い声で町の様子を説明すると、可愛らしいオードリーが補足する。ガイドブックには載っていないローカルレストランMayflower を教えてもらい、新鮮な茹でたてロブスターのディナーを楽しんだ。これどこで獲れたの?と聞くと、この沖合だよ、と店の人。
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 翌朝もビーチ沿いのメイン通りを散歩し小さな店をいくつか覗いて、町を見下ろす Pilgrim Monument に上った。霧のため眺めはもうひとつだったが、付属の博物館に展示された町の歴史が面白かった。プロヴィンスタウンへは、ボストンからのフェリー便もある。
参考にリンクつけました。機会があったらどうぞ訪ねて下さいね。

ウォールデン(第10次遠征隊#10)2011/10/16

 ウォールデン湖には、もう何年も行きたいと思っていた。超絶主義のことは全く理解していないが、ヘンリー・ディヴィッド・ソロー『森の生活』の有名な一節(私が森へ行ったのは、、)を読むと、気持ちが静かになる。右奥の石で囲まれた部分にソローは小屋を建て、2年余りを過ごした。
"simplify, simplify."

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 同じコンコード市内のミニットマン公園(独立戦争の戦場、ここのノース・ブリッジで対英戦争が始まった)と、文学館オールド・マンスにも行ってみた。クリント・イーストウッド似の係員が家を歩きながら、ニューイングランドのハンサム・ガイラルフ・ウォールドー・エマーソンの生活について語った。私たちが米文学専攻だと言うと喜んで、特別に(幽霊のいる)屋根裏部屋も案内してくれた。

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