肩パッド外し2017/08/10

 「肩パッド外し」という言葉のリズムが「騎士団長殺し」に似ていると思いながら、古いジャケットの裏地を剥がした。右側から出てきた分厚いパッドは2枚、肩の縫い目の上下をがっちり補強していた。さすが80年代。ボン・ジョヴィの歌が聞こえそう。you give love a bad name...🎵
llbean80

 この古いジャケットは、30年ほど前ネットショッピングなど想像できなかった時代に、L.L.BeanのUS通信販売カタログを取り寄せて注文したものだ。何年もクローゼットの奥に眠っていたのを、ライト断捨離中に掘り出した。形が変なのは、明らかに堂々と張り出した肩のせいだ。資源ゴミに出すか古着引取りカウンターに持っていくか、しばらく迷ったが、手放すには忍びない。かと言って、リペアショップに肩バッド外しを頼めば少なくとも数千円はかかってしまう。そんな余裕ございませんわ。いっそのこと自力で直してみようと、手仕事を開始した。

 真夏の部屋で文字通り汗水たらし、足掛け3日で肩幅狭いジャケット完成。やみくもに裾と袖の裏地までほどいたので、余計に時間がかかったのだ。不要な作業だったね。でも縫い直したのは裏地だから、不器用さも目立たない。アクロンでザブザブ大胆に水洗いして、柔軟剤仕上げをした。Y校の夏休みを有効に使ったなあ(と自己満足)。実はもう一着あるんですが。

アメリカの家のスタイル2017/08/14

 プレーリー建築を調べる時、ずいぶん前に入手した本が役立った。『フィールド・ガイド』にはネイティヴ・アメリカンのテント tipi や、鉄道が走る以前大草原に建てられた一部屋だけのログ・キャビン、ローラたち家族も住んだ dugout( 半分土手に埋まっている、塹壕様式?!)、サンタフェで見たアドビの家などの説明もある。シャーロッツビルにあるT.ジェファーソンのモンティチェロ、ホワイトハウスにも取り入れられたギリシャ・リバイバル様式、ゴシックやチューダー、スペイン風ミッション様式、そしてもちろんプレーリーなど、パラパラめくっているうちに半日が過ぎてしまった。すぐ忘れちゃうけど。
 『ハウス・スタイル』はカラー写真が美しい。クイーン・アン様式(ヴィクトリアン)の家々が並んだサウス・カロライナのチャールストンやニュージャージー州のケープ・メイを思い出した。ケープ・メイは5年前のハリケーン・サンディの被害から立ち直っただろうか。


この先何を着る?2017/08/27

 広がったり縮んだり、長くなったり透けたりする日本の服の流行にちょっと疲れている。ほとんど追いかけないけど。
ミネソタの友達がみんな数年前と変わらないものを着ていたのに気づき、「あれでいいんだよね」と娘に言うと
「それはミネソタが田舎だからだよ」とあっさり。
そうかな。でももう変わらずにいたい。簡易版断捨離で衣類を整理しながら、つくづくそう思う。まあ、年齢のせいではあります。

 本棚の奥にあった古いチープ・シック。これも40年前のものだが、着ることの基本を教えてくれた。最近また蔦屋書店に平積みされているようだ。
Pinterest で時折見ているリンダ・ライトさん(パリ在住のショップ・オーナー。ラルフ・ローレンに勤務していた)と Accidental Icon のリン・スレーターさん(NYの大学教授)、60代の二人が気負わず自然で何ともかっこいい。見とれております。