治療の選択2015/08/03

 あまりにもプライベートな出来事を書いたことが恥ずかしくなっているが、出してしまったものは仕方がない。恐らく気持ちが少しばかり麻痺していたんだろう。

 最初の心筋梗塞後、できる限りの情報をインターネットや図書館で集めたものの、それらが実際の治療に役立ったとは言えない。古い世代の母はインフォームド・コンセントに無関心で、自分の置かれた状況を理解しようとはしなかった。難しいことはわかりません、全てお任せします」と担当のお医者さまを全面信頼していた。

 手術を受けるべきか否か妹と相談し合っていた頃、もしかしたら下記のようなセカンドオピニオンが手助けになったかもしれない。手術は本人の希望だったし、後戻りはできないけれど。

日本心臓財団サイト

 手術後次第に体調が悪くなってしまうと、検査データに応じて様々な点滴治療が続けられた。ある症状を抑えるために強い薬が使われ、その薬によって別の症状が出てしまうのだった。最後の1ヶ月は幾度か救命措置も取られた。それを間近に見ていると、救命と延命の境目は曖昧であるように思われた。
治療の選択は本当に難しく、答え/結論を得て初めて、それが正しい道だったかどうかが判る。結論が出てしまった今でもまだ整理がつかない。