続・少し文学的ニューヨーク(第10次遠征隊#3)2011/10/13

 今回宿泊したのは、ユニオンスクエアから3ブロックほど入った小さなHotel 17で、ヨーロッパからの旅行者が多かった。帰国後ホテルに関するニューヨークタイムズの記事を読んで、またまたびっくり。ウディ・アレン監督の映画ロケに使われたことがあるのだとか。色々つながるものですねえ。

 滞在中は毎朝、ホテルの近くにあるグラマシー・カフェへ行った。 トルティーヤ・オムレツもワッフルも、1人前を二人で分けるとちょうどいい。通り過ぎるニューヨーカーをガラス越しに見ながら、気持ちのいい朝食だった。
 その少し先の角にあるのが、Washington Irving(1783-1859)の像だ。the first man of letters アメリカ最初の作家は、スリーピーホローなどを含む『スケッチブック』や『アルハンブラ物語』などを書いた。友人に言わせると「かわいい顔のおじさん」だ。

wirvingNY

 そしてもちろん、ブライアント公園へも足を運んだ。ガートルード・スタインの像はカフェ横の木立を背に、こんな風に座っていた。

gsteinNY

 この公園は、9月に書いた通り、公立図書館の裏にある。
図書館では五番街に面するランドマーク的メインビルディングの完成100年を祝って、"Celebrating 100 Years"が行われていた。ディケンズのペーパーナイフ、ヴァージニア・ウルフの散歩用杖、ヘミングウェイのノーベル文学賞受諾演説原稿などにひたすら見入った。

 話が前後するが、コロンビア大学の散歩もよかった。ウィークデイであれば、visitor centerでガイド付きツアーに参加するか、セルフガイドツアー用の地図をもらえただろう。週末のためそれは無理だったが、そこにいるというだけで心弾む時間だった。L.ヒューズ、サリンジャーギンズバーグケルアックアシモフマッカラーズなどなど、数えきれないほど多くの文学者が学んだのだ。スペイン内乱に倒れた若いロルカも、短い留学生活を送ったという。
*太字いろいろリンクしています(主にwiki)

コメント

_ yummy ― 2011/10/15 22:19

迷子にならずに歩けましたか?yummy+旅行=とんでもない迷子。この式はdragonflyさんにはあてはまりませんねw
文学→哲学→天才。コロンビア大学がとってもお似合いです。
かつて相棒だった人がコロンビア大学で哲学を学ぶためにNYで同居する計画があったんですよ。

_ dragonfly ― 2011/10/16 13:22

yummyちゃん、その相棒は今いずこ?
私はまだ学問に憧れているけど、アカデミックな生活とは無縁だったなあ。
動物的勘を働かせると、あまり迷子にはならないみたい。でも時々東西南北がズレて、90度違う方向へ行ったりする...

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