イーグルス聴いてきた2011/03/08

 5日の土曜日、イーグルスのコンサートに行ってきた。
東京ドームを満員にするほどではないものの、地味な中高年のロック好きがあれだけ集まるのはすごい。
(どうでもいいことだけど、私は一人敬意を表して、Hopi族が作ったeagleのペンダントトップとピアスを身につけて行った)こんな感じの

hopieagle
 さて、
一回り大きくなった感のあるドン・ヘンリー、未だにロッカーの血潮たぎるジョー・ウォルシュ、グレン・フライは徐々に調子を上げていき、穏やかなティモシー・シュミットの甘い歌声は変わらず、

 2007年に出た'Long Road Out of Eden'はけっこう聴き込んでいる。Waiting in the Weedsは夏草の映像とともに楽しめたし、No More Cloudy Daysの言葉に励まされる思い...
もちろん、代表曲Hotel California, Take It Easy, Desperado, etc.にも存分に浸った。価値あるすてきなコンサートだった。

幸運なバランス2011/03/15

 災害の犠牲になった方々の一人一人に大切な暮らしがあったことを思うと、その喪失の気の遠くなるような大きさに胸がふさがれる。
 こうなってみると、実は、私たちの日常生活が得難い幸運なバランスの上に成り立っているのだ、ということに気づく。

 先月、中級クラスで『もし世界が100人の村だったら』を参考として取り上げた。
私たちは「冷蔵庫に食料があり、頭の上に屋根があり、寝る場所のある」世界の25%に属し、
「戦いの危機や、投獄される孤独や、拷問の苦悩、あるいは飢えの悲痛を経験する」5億人や「全く文字の読めない」20億人の一人ではなく、
100人の村の中の「大学の教育を受け」「コンピュータを所有する」たった一人の恵まれた村人だ。
 自然災害が、その僥倖を脅かすこともあるのだった。
脆くも傾くことなくかろうじて保たれている、幸運なバランス。

母娘でマレーシア#12011/03/29

 「この非常時に?」と語りかける内なる良識おばさんの声を振り切り、短いマレーシア旅行に行ってきた。4月から社会人になる娘との旅行は3ヶ月ほど前に計画したもので、この機を逃すとしばらくは一緒に出かけられないだろう。えいっ。

 ムルデカ・スクエア(独立広場)、気温は35度。多民族国家の首都クアラルンプールは、明るくにぎやかだ。広場の中で、マレーシアポップ・コンサートのリハーサルが行われていた。
 ビルの向こうにKLタワーが見える。

MSquare

 KLタワーの高さは421m、この間まで世界第4位だったそうだ。
市内電車とモノレールを乗り継ぎ、坂道をひいひい歩いてタワー展望台チケット売り場に行くと、何とマレーシアで私はシニア料金なのだった。
「よかったじゃん、シニア割引」と娘が笑う。
 KLタワーから、KLCC地区のペトロナス・ツインタワーを眺める。こうしてじたばたしているうちに、シニアになるのだねえ。

KLtower

母娘でマレーシア#22011/03/30

 今回利用したのもHISの超格安ツアーで、「世界遺産マラッカ観光付きクアラルンプール5日間」というものだ。ホテルは3泊、4泊目は深夜発の帰国便という忙しさだが、一日半のフリータイムが気に入った。

 歴史の町マラッカ。
オランダ広場のキリスト教会、ポルトガル時代のセントポール教会跡とサンチャゴ砦跡、中華街などを、現地ガイドと一緒に歩いた。マラッカ海峡の色が美しかった。
 昼食は、マレーと中国の文化が融合した独特のニョニャ料理だ。ネットに書かれていたほど辛くないぼんやりした味は、ツアーのレストランだからだろう。これをマラッカの味と思ってはいけない、ということだけ分かる。

melaka

 というわけで、マラッカの後は、娘と二人クアラルンプールを歩き回った。
繁華街ブキッビンタン近くの屋台で、娘にとっては初めての、ドリアンを食べる。クリーミーでふんわり甘くて、もちろんとびきり臭い。

durian

 アロー街の屋台には、夕方になると大勢の人がやって来る。延々と続く店の客引きを適当にかわしながら通りを進んで、豆腐花(トーフファ)屋のおじいさんお薦めの店に決めた。

arrowst

 そして食べたのがこれ。一体何でしょう?

flog

 答:カエルのフライ
そんなに無気味なものじゃないけど、抵抗のない方はどうぞ。
(注:手前のフライは野菜
 他の皿は焼き魚+バナナの葉、海老炒飯、空心菜炒め)
どこかで聞いた通り、カエルはチキンに似た味だった。
 旅に出たら、自分で町を歩き、新しい何かに出会う...

母娘でマレーシア#32011/03/31

 3日目の朝、2007年に教えた学生が車で来てくれた。
KC君の家は350km離れたペナン島にある。わざわざ休みを取って案内してくれるとは、何て親切なんでしょ。さすがKC君。日本語はちょっと退化したけど。

 チャイナタウンへ連れて行ってもらった。
「勝記」という小さい店のクレイポット・ヌードル、ショートパスタのような形状のホルモン炒め、海老揚げそば、ココナッツジュース、どれも素晴らしくおいしい。今調べたら、ここに案内あり。太字リンクしてます。
 恭和堂で亀ゼリー(亀苓膏、漢方薬のような効能あり)も食べた。苦みのあるゼリーにシロップをかける。ひんやり。
 
kamej
 
 チャイナタウンから歩いて数分のところに、セントラル・マーケットがある。民芸雑貨屋が所狭しと並んで楽しい。
この一角でフィッシュスパをした。おそるおそる水槽に足を入れると、魚が一気に群がる。ひゃははは...笑いが止まりません。

fishspa

 歴史博物館を見学し、庶民的レストランで晩ご飯を済ませた後、郊外の大学で勉強するKC君の弟とその友だちも一緒に、Look Out Point(見晴し台)へ行った。山の上から、クアラルンプールの夜景を一望できる。ビル群とタワーが光っている。夜風が涼しい。
 頂上のレストランで飲み物を飲んでいると、いきなり電気が消え、誕生日のお客にろうそくを立てたケーキが運ばれた。例によってバースデイ・ソングが流れるのだが、暗い中に英語、中国語、マレー語と延々続くのがおかしかった。

 4日目、KLCC地区のペトロナス・ツインタワーへ上った。
(注:毎日限られた人数しか上れないので、私たちは前日にチケットを予約した。朝8:30に並べば、だいたいその日のうちに上れるそうだ)
 足下にあるスリアKLCCは、アメリカのメガ・モールと同じ規模のショッピングセンターだ。就活スーツしか持っていない娘に、マークス&スペンサーで社会人スーツを買ってあげた。アオキよりよかったね。いい社会人になりましょ。
 スリアKLCCには、充実したサイエンスセンターもある。モスリム小学校の子供たちが走り回り、にぎやかだった。
 レストラン街のリトル・ペナン・カフェは、KCによるとほぼ本場の味だそうだ。太麺ラクサ、揚げ物ロバ、デザートのアイスチャドル、アイスカチャン、何というおいしさ!
これがほぼ本場なら、次は是非本場へ行かなくちゃね。
 KC、ありがとう。娘もすっかり仲良くなった。
See you again in Penang!

petronast