Y校卒業式20152015/03/07

 今年は卒業式に出席することができた。
卒業生は50人余り、サリーを身につけたネパール人女子学生やアオザイ姿のベトナム人女子学生もいた。男子学生はほとんどがスーツで、いつもより大人びて見える。
「ご卒業おめでとうございます」
でも、あのー、日本の卒業式に黒いネクタイはダメなんですけど。

YIEAgraduation2015

 ここ何年か、学生たちの著しい学習意欲低下傾向が続いている。進度が遅くなり、初級の基本文法さえ身につかないうちに卒業を迎えてしまう学生も少なくない。世代が変わってきたのだろう。ゲームとスマホが生活の中心にあり、周囲の環境には関心がなさそうだ。自分を取り巻いている「日本」にもっと興味を持てば、学べることはたくさんあるのに。というようなお説教をし過ぎて、学年末の中年日本語教師はちょっと疲れております。

ジャクソン・ブラウン in 東京2015/03/14

 12日の木曜日に、Jackson Browneを聴きに行った。東京で3日間行われたコンサートの2日目だ。
 授業後倍速早送りで引き継ぎ作業をし、マイケル・ジャクソンでも、ジェームス・ブラウンでもありません、などと言いながら渋谷Bunkamuraへ急ぐ。Running on Emptyじゃないね。Jacksonがいるのだ。

 会場のオーチャードホールで最後部の中央シートだったことにびっくり。って、ただ忘れていただけだが、そう言えば予定が読めず買いそびれ、結局一番後ろしか残っていなかったのだ。せっせと階段を上った。

 70年代からわたしのno.1はジェイムス・テイラーで、全アルバム(LP)がたぶん今も物入れの奥に入っている。ジャクソン・ブラウンを崇めていたのは、大学のサークル仲間の男子達だった。つまりジャクソンはJTの影にやや隠れていたわけだが、深みを増した声の変わらない優しさに引き込まれる。メッセージ性の強い歌詞はストレートで気取りがない。

JB2015

 ”Take It Easy”はアンコールの最初に歌われ、大歓声だった。東北の大震災4年目を踏まえての"No Nukes"バラード"Before the Deluge"まで、3時間を超える熱唱、よかった。ありがとう。手を振ってお礼の気持ちを伝えたい。立ち上がると、最後部からの such a fine sight to see:-)