天候不良につき(第11次遠征隊#7)2013/01/12

 メサ・ヴェルデ国立公園とは、アナサジ先プエブロ族)の人々が居住した集落で、断崖の下にアドビで壁を作って建てられた巨大な遺跡である(らしい)。
らしいというのは、クリスマスの翌朝、公園入り口で「普通自動車通行禁止」を告げられたからだ。係員のテンガロンハットおじさんに「日本からはるばる来たのに」とごねてみたが、道路の先では雪が降り続き凍結した箇所もあるからとても普通の車では走れないという。年間を通して見学できるはずのスプルース・ツリー・ハウスまで、曲がりくねった道は20マイル。ガードレールはなく急な下り坂も続く、君たちを危険な目に遭わせられないよと説明された。
あっさり断念。ゲートの周りで、写真を撮らせてもらうことにした。

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 わたしたちの前に入場した四駆車が、とぼとぼ戻って来た。テンガロンハット氏によると、坂道が険し過ぎて危険を感じたとのこと。(結局この日は全面通行禁止になった)
 メサ・ヴェルデは予想以上に過酷だった。そんな土地に、数世紀にわたって住んでいた人々とは?

 ゲートを東へ下った所に、新しいビジターセンターがオープンしており、千年前の暮らしが再現されていた。クリフ住居の模型、5つの部族の話し言葉を聞くコーナーなどがある。ネイティヴ・アメリカンは文字を持たなかったため、記録は残っていない。が、1880年頃カウボーイが遺跡を発見した時、ここで営まれていた先プエブロ生活の質の高さは考古学者たちを驚かせたという。

 アナサジ族の人々は、6世紀頃からこの土地に住み始めた。肥沃な台地(メサ)の上にトウモロコシや豆を栽培し、石斧や弓矢を用いて鹿や兎などの狩りも行った。崖下のクリフ住居の中ではかごを編み陶器を作り、キーヴァという地下の祈祷所で宗教的儀式が行われた。4階建てほどの高さの大きな住居もある。保存状態のよいスプルース・ツリー・ハウスには、120以上の部屋と8つのキーヴァがあるという。豊かな文化は、世代から世代へと受け継がれていた。
 ところが、1300年頃までに彼らはこの土地を捨てて、どこかへ消えてしまう。メサ・ヴェルデ Mesa Verde(スペイン語で「緑の台地」)が放棄され、アナサジ族が消滅または移住した理由は今でも謎とされている。
 
 国立公園に指定されたのは1906年、1978年には世界文化遺産に登録された。(資料:National Park Serviceのパンフレット)

アズテク遺跡(第11次遠征隊#8)2013/01/12

 フォー・コーナーズ(ユタ、コロラド、アリゾナ、ニューメキシコ州が交わる場所)周辺の先住民族は南西インディアンと呼ばれ、ナヴァホ族、ホピ族、ズニ族、プエブロ族などがこれに属する。手織り絨毯、陶器、精霊のカチナ人形やココペリなど、伝統的文化が広く知られている。

 旅行を計画した時メサ・ヴェルデと一緒にリストに載せたのは、チャコカルチャー歴史公園(ブエブロ・ボニート遺跡を含む、世界遺産)とアズテク遺跡国定公園だった。コロラドを出て、ニューメキシコのアズテクに向かう。
 遺跡は小さな町の中にあり、よく保全されている。入場すると解説ムービーがあり、地図を見ながらセルフツアーをする仕組みだ。
 
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 石積みの集合住宅は400室あまり、中央にグレイト・キーヴァがある。名前はメキシコのアステカ文明を思わせるが関係はなく、ここもアナサジ族によって建てられたものだ。
そして、やはり約1300年頃、先住民たちはなぜかこの地を去った。
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一体どうしちゃったんでしょう?
と、友人Mが言った「宇宙人だよね」
真っ青なニューメキシコの空に突如現れる巨大な円盤、掃除機のノズル状のものが伸びて来て、アナサジの人々を次々と空へ吸い上げていく。あ〜れ〜。B級SFのような光景が目に浮かんだ。