行き先はワシントン(第11次遠征隊#1) ― 2013/01/03
明けましておめでとうございます。
今年も思いつくまま細々と、この記録を続けようと思っています。どうぞよろしく。
年末、あれこれ用事を済ませ、久しぶりの遠征隊に出かけました。
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ワシントンDC周辺への旅行を計画し、簡単な説明を添えて、古い友だちを誘った。「行く!」と返事が来た。
しばらくすると「シアトル、楽しみ!」というメールが来た。
「あのー、東海岸のDCなんだけど」驚いて書き送ると
「えっ…」
という経緯を経ての、第11次遠征隊である。
行き先は、西海岸ワシントン州シアトル、そしてニューメキシコ州とコロラド州になった。07年に工事中だったスミソニアンの歴史博物館がまた部分改装に入ってしまったため、DCは延期することにしたのだ。
友人Mは日光にスタジオをオープンする前、ワシントン州のグラス・スクールに通ったことがある。興味がわいて調べてみると、州内には大勢の有名グラス・アーティストが住んでいるようだ。
Leaving for Seattle with an old friend soon. We've known each other for a half century and haven't changed (inside) at all. Must be fun.
午後5時の出発直前、成田でFacebookにこう書き込んだ。
知り合って半世紀!でも、中身は全然変わらないわたしたち。さーて、どんな旅になるんでしょう?
シアトルと言えば(第11次遠征隊#2) ― 2013/01/03
UAコードシェア全日空便の到着は、同日の午前10時。ライトレールで市内に移動し、ホテルにチェックインして、そのままダウンタウンを散策した。長い長い一日が続く。
シアトルと言えば、ここ。パイク・プレイス・マーケットですね。魚投げを見て、チャウダーを食べる。この日はこの時期珍しい晴天だった。

近くのスターバックス一号店。店の前ではミュージシャンがバンジョーを弾き、順番を待つ人の列ができていた。シアトル市内には、大げさでなく1ブロックに1軒、スタバがある。
夜は湾沿いのシーフードレストランIvar'sで、ワシントン州のシャルドネ、生ガキと見事なロブスター(メイン州)を楽しんだ。50年来の友人と乾杯だ。

タコマでガラス工芸を見る(第11次遠征隊#3) ― 2013/01/03
2日目、レンタカーを借りて、40km南の町タコマのガラス博物館 Museum of Glass へ向かった。


海賊のような風貌のデイル・チフリーは、最も有名なガラス彫刻家の一人だという。光を通すガラス独特の美しさに見入った。
屋外のチフリー作品を見上げる日本のガラス工芸家↓
晴天が続いている。博物館ギフトショップの店員が「どうしてこんなにいい天気なのかしら」と言うので、"because we are here.'と答えたら、あはは、と笑っていた。
作家リチャード・ブローティガンも、確かこの町の出身だった。大好きだったなあ、二十歳の頃。
Sunshine-girls(inside) 午後は、60kmほど離れたプレミアム・アウトレットへ足を伸ばした。針葉樹森の向こうに、レイニア山から連なる山々が迫り、力強い風景が広がっていた。むろん力強くお買い物しましたとも。
サンタフェ再訪(第11次遠征隊#4) ― 2013/01/04
3日目早朝、クリスマス休暇直前の大移動でごった返すシアトル空港から、東京駅状態のデンバー空港経由でニューメキシコ州アルバカーキに着いた。レンタカーで約1時間、北へ走る。サンタフェは大好きな町のひとつだ。
町の中心プラザでは、日中プエブロ・インディアンたちが手工芸品を売っている。

クリスマスのプラザを月が照らす。

電飾された消防車に乗って、サンタがやってきた。

ギャラリーの並ぶキャニオン・ロードを散策する。

Wilfordギャラリーの風彫刻が、冬の風を受けて回っていた。

サンタフェ・スタイル(第11次遠征隊#5) ― 2013/01/04
サンタフェが好きなのは、乾いた空気、アドビのくすんだオレンジ色、カジュアルで鮮やかな色彩のデザインのためだろうか。今回は、プラザから3ブロック離れたLas Palomasに2泊した。Expediaで予約できる中級ホテル、お薦めです。
ここはジョージア・オキーフの土地だよね。

生ギターを聴きながらの朝食。

暖炉付きの広々とした部屋。とても居心地がよく、クリスマス・イヴにはオーガニック・スーパーWhole Foodsで買った食べ物を並べた。

そして目覚めれば、外はホワイト・クリスマス。コロラドまで400kmドライブの予定だけど...

メサ・ヴェルデへ(第11次遠征隊#6) ― 2013/01/05
12月25日、当初は84号線でオキーフのゴーストランチ方向へ走るつもりだったが、雪である。ナビ仰せの通りサンタフェからI-25SとUS550Nを通って、コロラド州のメサ・ヴェルデへ向かった。
サンタフェからメサ・ヴェルデ国立公園 までのルート Google map
Cortez, CO 273 マイル(約440km) – 約 4 時間 32 分
ニューメキシコ州内の550号線を北上、雪は少し残っているだけだ。運転を代わった。友人Mにとっては、これが初めてのアメリカ・ドライブ。
どうってことないよね? う、うん...。
(写真の手前、ホテルのパーキング・パミットが置きっ放しになっている)

コロラド州に入ると風景は一変した。US160号線を西へ。雪を冠る山々が見える。

クリスマスのため、国立公園はもちろん、ほとんど全ての施設や店が閉まっている。開いているのはガソリンスタンドとコンビニくらい。マクドナルドやKFCもお休みだ。
この日はメサ・ヴェルデへ入る道を確認し、一番近い町コルテスのモーテルにチェックインした。幸いにして開いていた近くの中華料理屋で、大味な夕食を取ることができた。

天候不良につき(第11次遠征隊#7) ― 2013/01/12
らしいというのは、クリスマスの翌朝、公園入り口で「普通自動車通行禁止」を告げられたからだ。係員のテンガロンハットおじさんに「日本からはるばる来たのに」とごねてみたが、道路の先では雪が降り続き凍結した箇所もあるからとても普通の車では走れないという。年間を通して見学できるはずのスプルース・ツリー・ハウスまで、曲がりくねった道は20マイル。ガードレールはなく急な下り坂も続く、君たちを危険な目に遭わせられないよと説明された。
あっさり断念。ゲートの周りで、写真を撮らせてもらうことにした。
わたしたちの前に入場した四駆車が、とぼとぼ戻って来た。テンガロンハット氏によると、坂道が険し過ぎて危険を感じたとのこと。(結局この日は全面通行禁止になった)
メサ・ヴェルデは予想以上に過酷だった。そんな土地に、数世紀にわたって住んでいた人々とは?
ゲートを東へ下った所に、新しいビジターセンターがオープンしており、千年前の暮らしが再現されていた。クリフ住居の模型、5つの部族の話し言葉を聞くコーナーなどがある。ネイティヴ・アメリカンは文字を持たなかったため、記録は残っていない。が、1880年頃カウボーイが遺跡を発見した時、ここで営まれていた先プエブロ生活の質の高さは考古学者たちを驚かせたという。
アナサジ族の人々は、6世紀頃からこの土地に住み始めた。肥沃な台地(メサ)の上にトウモロコシや豆を栽培し、石斧や弓矢を用いて、鹿や兎などの狩りも行った。崖下のクリフ住居の中ではかごを編み陶器を作り、キーヴァという地下の祈祷所で宗教的儀式が行われた。4階建てほどの高さの大きな住居もある。保存状態のよいスプルース・ツリー・ハウスには、120以上の部屋と8つのキーヴァがあるという。豊かな文化は、世代から世代へと受け継がれていた。
ところが、1300年頃までに彼らはこの土地を捨てて、どこかへ消えてしまう。メサ・ヴェルデ Mesa Verde(スペイン語で「緑の台地」)が放棄され、アナサジ族が消滅または移住した理由は今でも謎とされている。
国立公園に指定されたのは1906年、1978年には世界文化遺産に登録された。(資料:National Park Serviceのパンフレット)









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