03/11
　ガラというのは、サウスキャロライナとジョージア東部の低地帯ロウカントリーに住むアフリカ系アメリカ人のことだ。ガラ文化には、その元になったアフリカの言語と文化の影響が今でも強く残っている。
　というようなことをインターネット上で読んだ時、ガラ料理のレストラン"Gullah Cuisine"を見つけた。

　出発前このサイトで料理説明の動画を見ていたので、プランテーション帰りに立ち寄った時、シャーロットさんとはもう知り合いのような気がした。
「ネットで見ましたよ。それでここへ来たんです」
と言うと
「え、あのムービー？　あれは映りがよくないの。新しいのも見てください」
握手して、料理について教えてもらい、一緒に写真を撮った。

　注文したのはオクラガンボ、フィッシュスープ、ブラックビーンスープ、フライドチキン、それからこのキャットフィッシュ（ナマズ）のグリルだ。

　ガラ料理とはつまりソウルフードの一種であり、クレオールやケイジャンと同列に置くことができる。ロウカントリーが米作地帯であったため、レッドライスなど米料理が多いのが特徴のようだ。滋養のある深い味だった。
ごちそうさま。

03/12
　チャールストンは美しい街だ。
ミーティング・ストリートを観光用の馬車が走って行く。

残念ながら、改修された奴隷売買博物館はまだ公開前だった。

私たちも馬車で旧市街を案内してもらった。

スイートグラスという草でバスケットを編んでいる人たち。マーケットでは、小さなものが40ドルくらいで売られている。大きいものは、ひとつ作るのに数時間かかるそうだ。

03/13
　"Georgia on My Mind"の知っているフレーズだけ頭の中で歌い、窓から見える湿地帯を見て「わぁ、ジョージアっぽい」と言っているうちに、フロリダ州へ入った。
州の入り口にある看板、向うに見えるのはフロリダの空だ。
この少し先でビジターセンターに立寄り、資料を色々入手した。無料オレンジジュースもいただいた。おいしい。

　この日のドライブは６時間くらい。オーランド周辺が帰宅ラッシュだったのと、ディズニーワールド内で道に迷ったのとで、到着は夕暮れになってしまった。
ようやく直営ホテルに落ち着き、夕食を食べに行く。
さあ、ガールズ、明日から３日間を思いっきり楽しんでね。

3/15
　マイアミからキーウエストへのドライブは楽しい。カリフォルニアでポリースマンに「遅過ぎる」と注意を受けたことのある私だが、オーバーシーズ・ハイウエイ１をゆったりくつろいで運転した。ってけっこう迷惑だったりして。
　イスラマラダ辺りで雨雲がたれ込め、マラソンは雨だったものの、７マイルブリッジの途中から雲が切れて、キーウエストに着いたらすっかり晴れていた。何かを暗示しているようで、明るい気分になる。

　B&Bは数ヶ月前、keywest.comで探した。ホラ貝の家The Conch Houseは、繁華街デュヴァル・ストリートからの距離も程よく、チャーミングなたたずまいだった。

　６時半過ぎ、デュヴァル通りを北に歩いて、マロリースクエアへ向かう。大勢の人が同じ方向へ歩いてゆく。もちろん夕日を見るためだ。
広場は人であふれ返っていたが、美しいサンセットだった。

日が沈めば、ストリート・パフォーマンスの始まりだ。
気弱な顔の火噴き男、がんばります。