北欧旅行2026② オスロ (2)2026/08/06

 2日目、3日目に訪ねた場所は

oslo6
 ムンクの部屋にはもう一枚の「叫び」があった。ヨーロッパ美術のコレクション、現代ノルウェーのデザイン工芸品など、2時間歩いても足りない。

oslo7
 美術館のすぐ横に、元は駅舎だったというこの平和センターがある。
アルフレッド・ノーベルの遺言で、平和賞の運営はノルウェーのノーベル委員会が担うことになったという。薄暗い部屋に受賞者のデジタル・パネルが並ぶ The Nobel Field  (常設ではないらしい)が素敵だった。MLキング牧師やアル・ゴア氏、オバマ氏、つい最近無事が伝えられたアウンサンスーチーさんなどの灯を探す。

oslo8

oslo10
 市庁舎もすぐ近くだ。少し並んで、ノーベル平和賞の授賞式が行われるホールのガイドツアーに参加した。
 案内係の女性の愛国心あふれる説明を聞きながら、英語グループ30人ほどが館内を歩く。ホールの隅にある金色のパイプの束は、ナチス・ドイツ占領からの復興当時、資金のなかったオスロ市が一見パイプオルガンに見えるように配置したものとのこと。

oslo11
 カールヨハン通りを歩いて王宮前広場へ。18世紀の英雄カール14世ヨハンの銅像が立っている。

oslo12
 トラムに乗って、グスタフ・ヴィーゲランの彫刻だけが200以上も配置された公園に行ってみた。
 北欧だというのに暑い。太陽が眩しい。愚痴を言いたくなるが、さまざまなポーズの表情豊かな彫刻群を見て回るのは楽しかった。バラ園もちょうど見ごろで、良い香りが漂っていた。

 ビュグドイ地区に渡る小さなフェリーも、オスロパスがあれば無料だ。
北極観測の帆船 フラム号博物館 (船内見学可)、ノルウェー海洋博物館 (様々な船、ヴァイキング船の復元作業など)とポリネシアまで渡ったコンティキ号博物館 を回った。ヴァイキング博物館 は残念だけど改装中。
oslo13
 それにしても、大海原を遥か遠くへ行く人々の記録に圧倒される。
冒険こそがヴァイキングの血なのだ。

oslo14
 調べておいたノルウェー料理のレストランにバスで移動し、トナカイ肉ステーキ・ランチ(半分持ち帰り)の後、民族博物館に足を運んだ。
 13世紀に建てられたゴル・スターブ教会(移転後に復元)は、太い支柱と厚板の壁が特徴的だ。広々とした野外博物館内には17〜19世紀の数多くの建物が移築されており、スカンジナビア先住民の服装をしたスタッフに話を聞くことができる。

北欧旅行2026 ③ナイトフェリー2026/08/06

 オスロ中央駅前には、大きなタイガーの像がある。
この激寒の町を、ノーベル文学賞を受賞した作家ビョルンステイエルネ・ビョルソンが「虎の都市」と呼んだことが始まりらしい。
oslo15

 移動日の午前中チェックアウトしたホテルに荷物を預け、アーケシュフース城に行ってみた。前日、ビュグドイ地区へのフェリー乗った時湾から見えた古城だ。
 調べてみると、この城塞は13世紀海からの攻撃に備えて建てられたもので、(王宮として使われた時期もあったが)長く確実にその役目を果たしてきた。ただし、ナチスの北欧侵攻によりドイツの支配下に置かれた時代には、城内で陰惨な処刑も行われたという。
 また、この城は「アナ雪」の城のモデルとしても有名とのこと(実はそのディズニー映画を見ていないんですが)。
 古城は今も軍事領域であり、(時間がなくて見られなかった)ノルウェー軍博物館とレジスタンス博物館が隣接している。この日も、門の上には銃を持った兵士が複数立っていた。
oslo16

 午後、スーツケースを持って、タイガー像の近くからバスに乗りフェリー港へ向かう。ナイトフェリーでデンマークへ移動するのだ。
ferry1

 Go Nordic Cruiseline の出航は午後4時半。 
翌朝10時、コペンハーゲンに到着する。
ferry2

 このルートはとてもいいアイディアだったと思う。予算上やむなく窓なしキャビンを選んだが、夕食・朝食のブッフェとコペンハーゲン港から中央駅へのシャトルバスのオプションは付けておいた。
 いい天気でよかった。バルト海はおだやかで美しい。ひと気がなくなるまで、甲板で夕暮れの海を眺めた。
ferry3

北欧旅行2026④ コペンハーゲン (1)2026/08/06

 港からシャトルバスでコペンハーゲン中央駅へ。ロケーション優先で、すぐ横のホテルを予約している。くたびれた中級ホテルなのに安くはない。物価の高い北欧、弱い日本円、、文句を言っても変わらないので、荷物預けて歩き出しましょ。
 市庁舎横であっちを向いているアンデルセンに挨拶。ここも暑い。
市庁舎内にあるイェンス・オルセンの天文時計は必見だ。
copen1

 アトリウムが美しい。建物の屋上から、世界最古のテーマパーク、チヴォリ・ガーデンが間近に見える。ライドに乗る人々の楽しげな叫び声も響いてくる。
 古代の美術品(例えば、ベルリンのペルガモン博物館にあるバビロニア・イシュタール門から逃げてきたのか青いライオンが2頭)、ヨーロッパ絵画、馴染みのなかったデンマーク美術、どれも楽しかった。
copen2
 
 それから、夕暮れのチヴォリ・ガーデンに入場した。一人旅日本人シニアがライドに乗るわけじゃないけれど、夏の夜は数々のイベントが行われている。ライヴ・コンサート🎶、バレエパフォーマンスを見て、名物らしいガソリン・グリルのバターバーガーを食べてみた。名前の通り油っぽい。
copen3

 翌日は電車に乗って郊外へ。
copen4

 海沿いのルイジアナ近代美術館 は、建物も庭も海も素晴らしかった。大小さまざまなジャコメッティ、風に揺れるカルダー、丘の上のヘンリー・ムーア、、、大勢が入場を待つ人気セクションは草間彌生コーナーだった。
copen5

 イギリス人画家ルシアン・フロイド(ドイツの精神分医フロイドの孫にあたる)の展覧会が素敵だった。友達D.ホックニーの肖像画を見ると、彼が作り出した鮮やかな風景が何枚も目に浮かんだ。最近亡くなってしまったのね、心優しいホックニー。
copen6

 そこからさらに電車で北に進むと、終点のヘルシングエーアにクロンボー城がある。にわかに興味が湧いたのは、春先に映画『ハムネット』を見たからだった。
直接の関係はないが、この城がシェイクスピア悲劇の舞台とされているのだ。
copen7

 というわけで、世界遺産の城では夏の期間「ハムレット・ハイライト」という寸劇が行われている。悲劇ではなく喜劇っぽいものだったけど。
 道化のヨリック、写真を撮ってもいい?と尋ねたら、目を剥いて近づいてくれた。
copen8

 中庭の決闘シーン、XLサイズのオフィーリアが後ろで転がっている。
copen9