４日目昼、ミネアポリスからアルバカーキへ飛んだ。所要時間は２時間半ほどだ。中西部の木々は背の高い広葉樹や針葉樹だが、南西部はただただ乾いている。赤茶けた土地のところどころに、低い灌木が点々と見える。

　アルバカーキ空港でレンタカーを借り、北へ走った。サンタフェまではおよそ１時間、問題な〜しと言いたいところだが、カーナビを借りても道を間違えるドライバーである。愛想のない声が呆れたように"calculating"を繰り返す。「このナビ子、起き抜けね」AI先生が言った。

　ホテルにチェックインして町の中心部へ歩く途中、ルート66（迂回路）のサインを見つけた。

　スペイン人によって作られた町の中心には、必ずプラザ（広場）がある。サンタフェのプラザでは、紅葉が始まっていた。

　ところで、今回はこのSanta Fe Motel & Innに４泊した。いつものHotwireではなく、観光局サイトを通して見つけた中級ホテルだ。アドビ（日干しレンガ）の外壁と原色のインテリアがサンタフェ・スタイル。
　プラザまで歩ける距離だったことと、チェーンホテルにはない温かい朝ご飯もうれしかった。客室棟の前にあるのは、よく走ったHyndaiの中型セダンSONATA。ガソリン・スタンドで給油をしていた時、若者が「それ、燃費がよくていいね」と話しかけてきた。彼の大きな車は、95年型のリンカーンだった。