家畜置き場、ボニーとクライド(第14次遠征隊#7)2015/10/03

 ダラスの西にあるフォートワースのことは何も知らなかった。が、旅行計画中にフォートワース観光局サイトを見て小躍りした。「テキサス」で思い浮かべる光景がそこにある!!
 
 ストックヤード(家畜置き場)地区には、大西部の町が残っていた。
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 一日に2回、ロングホーンという種類の牛の群れが町を通り抜ける。もちろんこの日のランチはステーキ。H3 Ranch H3牧場を選んだ。壁から牛の頭の剥製が突き出し、バーのスツールは馬の鞍でできている。
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 "Everything is BIG in Texas."テキサスではすべてがデカい、という言葉通り10万人収容可能30のバーカウンターがあるBilly Bob's Texasや、通りの両側に並ぶ帽子店ブーツ店、Cowboy Hall of Fameなど見て歩くだけで楽しくなる。
 そして、Stockyard Hotelには、何と本物のボニーとクライドが泊まった部屋があった。たいていの邦題は気に入らないけど、「俺たちに明日はない」ってクールだったね。忘れられないフェイ・ダナウェイとウォーレン・ビーティのラストシーン、あれは史実通りのようです。
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リトルロック中央高校と国立公民権博物館(第14次遠征隊#8)2015/10/03

 今回の旅行のもう一つのテーマは公民権運動だった。アーカンソー州を横切るなら、必ずリトルロック・セントラル・ハイスクールへ行かなければと思っていた。
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1957年9月の出来事について、今、様々な資料を読むことができる。ビジターセンターで記録フィルムを見てから、Little Rock Nineが怒号に包まれながら登った階段を見上げた。池の周りのベンチには9人の名前が記されている。それから58年。
下校時間になると校舎からは大勢の高校生がぞろぞろ飛び出して、ごく当たり前にスクールバスに乗り込んでいくのだった。

 メンフィスの国立公民権博物館は、MLキング牧師が暗殺されたロレイン・モーテルに造られている。2009年春に訪ねたことがあり迷ったが、てるてるMをエルヴィスのグレイスランドに送り、やはり足を運んでみた。
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行ってよかった。展示物がすっかり新しくなり充実していただけではなく、見る側も以前より少し理解が深まったように思う。映画 "Selma"公開前に読んだコレッタ夫人の自伝、iTunes Uの"the Road to Civil Rights" bookが受け皿を広げてくれたのだろう。胸が詰まるような気持ちで2時間を過ごした。

ビールストリートでブルース(第14次遠征隊#9)2015/10/03

 忘れないうちに、秋学期が始まる前に、と始めた遠征隊記録が予想以上に長くなってますが、最終日は音楽。メンフィスに来たらブルースを聴かなくちゃ。
とは言え、サンスタジオやスタックス・ミュージアムへ行く時間はない。取りあえずメンフィス・ロックンソウル博物館へ行き、ビールストリートを歩くことにした。

 09年は貸切で入れなかったロックン・ソウルMをリベンジ訪問した。ミシシッピデルタ、クラークスデールのクロスロードで、ギターのテクニックと引き換えに悪魔に魂を売った伝説の男が楽しげにギター弾いてます。
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 昼下がりのビールストリート、人通りは少ないが、店からは音楽が流れてくる。
遅めのランチに、寄ってくるハエを散らしながらBBQリブを食べた。庭ではブルースバンドがじっくりと、'the Dock of the Bay'他を聴かせてくれた。

 ところで、遠征隊員Mは毎回着物を着ることをテーマにしており、今回も何回か浴衣と着物で街を歩いた。すると興味を持つ人たちが決まったように声をかけてきて、ちょっとした会話を交わすことになる。見える日本文化を持ち歩くことは、ずいぶんと国際交流に役立つようだ。いいことですね。

 ここまでドライブした州は計44州になった。さあ、残りをどう走ろうか。