4月のモロッコ9日間④メルズーガ砂漠 ― 2025/05/23
モロッコに雪が降る高原の町があるとは全く知らなかった。建物はスイスの山小屋シャレー・スタイルだ。って、まだ行ったことがないけどスイス。
イフレイン周辺にはその昔、ライオンも生息していたという。古代ローマの闘技場で使われたのは、北アフリカの美しいたてがみを持つバーバリ・ライオンだった。

車から見る景色は刻一刻と変わっていく。高原から牧草地へ、そして乾燥した赤土色の荒地へ。モロッコ旅行の楽しさの一つは、思い出してみれば、その変化に満ちた風景だった。
途中にはオリーブオイルの工場、バラ栽培の町(ローズウォーター工場)などがあり、もう一つの楽しさで、少しずつ荷物が増えていくことになる。
エルファードは化石で有名な場所だ。通り沿いに採掘場や加工・販売の店が点在する。アトラス山脈の東側には古代から中世代の地層があり、そこで三葉虫やアンモナイト、さらには恐竜などの化石が豊富に産出される。映画『ハムナプトラ』は、エルファード周辺で撮影されたという。

このツアーのハイライトは、なんと言ってもキャメル・トレッキングだろう。
夕刻のメルズーガで、ラクダが2頭わたしたちを待っていた。メルズーガ砂丘は大サハラ砂漠の入り口にあたる。


ターバンを巻いた少年に先導されて上ったり下ったり、揺れながら砂丘を小一時間進むと、Itran Royal Campの白いテント群が見えてきた。
いつものように高い位置から注ぐミントティーが出され、テントの客室に案内される(スーツケースは車で既に運ばれていた。)

夕食後には焚き火を囲んでモロッコ音楽が演奏された。最後の曲で、宿泊客たちは勧められるまま輪になり、(見よう見まねで)ダンスをする。
天気はあいにくの曇りで、期待していた満天の星空は見られなかったが、忘れ難い夜になった。

翌朝、日の出と同時に起き出して、砂に足を取られながら、近くを散歩した。
見よ、この大砂丘を!!
深呼吸し、心の中でバケットリストの1項目にチェックを入れた。
砂丘を眺めながらの朝食だ。フレッシュなオレンジジュース、香りの良いコーヒー、モロッコ・パンケーキ、この土地のジャムとハチミツ、、
砂漠のキャンプを、娘と一緒に、これから何度も思い出すだろう。

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