10月のマドリード美術散歩2025/12/04

 ダブリン4泊後、マドリードに移動した。ドイツに戻るCさん夫妻は、前日の夕方
「次はどこに行きましょうか」と言っていた。
去年のナポリもダブリンも楽しかったし、都合が合えばまた集合できそうだ。

 マドリードではこんなAirbnbに6泊した。小さなキッチン、冷蔵庫、エアコン、Wifi、トイレ&シャワールーム付き。アトーチャ駅から徒歩数分、そして何とすぐ裏手がソフィア王妃芸術センターなのだ。
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 でも、到着日はソフィア王妃が休館だったため、まずは プラド美術館 へ行くことにした。
 入り口に続く長蛇の列は何?と尋ねると、終了2時間前からは無料になるのだそうだ。それならと、30分ほど並んで入場することにした。
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 ラス・メニーナス の前も、ボスの 快楽の園 の周りも人で溢れかえっている。この美術館は撮影禁止だ。ゴヤ、エル・グレコ、ラファエロ、カラヴァッジョ、ルーベンス、レンブラント、ブリューゲル、、、オーディオガイドを聴きながら彷徨い、歩き疲れたけれど物足りない。もう一度来るとしよう。

 グルメツアーではない。ブランドショッピング・ツアーではない。絵を観にきたのだ。美術館近くの生ハム博物館(という名前の店)で質素な晩ご飯を取り、カルフールに立ち寄って翌日の朝食他を買い込みAirbnbに戻った。
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 2日目の朝、ソフィア王妃芸術センター の開館を待つ。
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 マドリードに行ったのは、ちょっと大げさだが、人生3度目の、恐らく最後のゲルニカを観るためだった
 1978年にNYCのMOMAで、2007年にここで観て、確か旅記録も書いている。18年前は撮影禁止だったが、いつからか撮影自由になったらしく、大勢がスマホを向けていた。あれからナショナル・グラフィック制作の『ジーニアス・ピカソ』(アントニオ・バンデラス主演)があり、バンクーバーで画期的な「ピカソと女性たち」展に行った。バルセロナのピカソ美術館でラス・メニーナス・パロディ集に笑い、MOMAでキュビスムの出発点とされる「アヴィニョンの娘たち」も観た。日本の関連展覧会にも何回か足を運んでいる。けれど、ゲルニカは格別だ。圧倒的な力の前に、しばらく立ち続けた。
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 数多くある「泣く女」のモデル(当時の恋人)ドラ・マールが記録したゲルニカ制作過程の写真が、後ろの壁に掛けられていた。これは「ハンカチを持つ泣く女」
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 キュビスム、シュールレアリスムだけではないモダンアートの森、各部屋を3時間かけてゆっくりと歩いた。充実した美術館サイトには「ゲルニカを再考する」という資料もある。

 その後「ヘミングウェイが食事した」Botin (世界最古のレストラン)に足を伸ばしたが、以前とは大違い。年内は予約で一杯だと門前払いになり、仕方なく数件先の店で遅いランチを取った。美味しいパエーリャだけど、食べ切れません。一人旅の困った点はこれね。半分お持ち帰り。マヨール広場周辺を回ってジェラートでひと休みし、AirBに戻った。
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 翌日プラドの少し先にある ティッセン=ボルネミッサ美術館 に行った。ここがまた素晴らしい、のだけど、そう、訪問の翌週から現在も「ウォーホル&ポロック展」を開催中なのだ。残念、少し日程がずれていればねえ。
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 鉄鋼業で成功をおさめたハインリッヒ・ティッセン=ボルネミッサ男爵の美術コレクションは、プラドとソフィア王妃を補足するようなものになったようだ。中世の作品もあったが、特に印象派以降や20世紀美術が充実している。
ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、青騎士派、エゴン・シーレやドイツ絵画もあり。E.ホッパーやオキーフ、ワイエス、リヒテンシュタインなどのアメリカ美術に驚いた。

 どこにいても静かなホッパー
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 珍しく鮮やかなオキーフ
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 海外の美術館では、よくこんなふうに校外学習中の先生と生徒たちを見かける。
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 must-go のサン・ミゲル市場に足を伸ばした。
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 にぎやか、美味しい。シーフード・フライとビールを楽しんでから、ピンチョス数種を持ち帰った。
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 もう一つの must-go は日曜のフリーマーケット、エル・ラストロ蚤の市だ。
他と比べられない大きな規模で、無数の店が軒を並べている。面白すぎて、丸一日いてもよかったのだけど、考古学博物館に割ける時間はその日の午後しかない。
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 地下鉄を乗り継ぎ、急いで 国立考古学博物館 へ。
歴史的遺物だけでなくデジタル展示物が素晴らしい。アルタミラの壁画がその年代や地図とともに映像で見られる。こうしたデジタル資料はアテネでもイスタンブールでも国立博物館に置かれていたのに、なぜ日本では作らないのだろう。上野の国立博物館(今年も外国人学生を案内した)は少々退屈なのでは?
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 古代イベリアの彫刻エルチェの貴婦人(BC4ー5世紀)
古代ローマに支配される前の謎に満ちた(未だ解明されていない)文化らしい。
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 最終日、エティハド便の出発は夜だったので、スーツケースをAirBに預け、再びプラド美術館に行った。初日はふわふわ興奮していたけれど、この日は落ち着いて迷子にならず、名画と向き合って3時間余りを過ごした。
よい旅行だった。

10月のセゴヴィア、アヴィラ、トレド2025/12/04

 マドリードからの小旅行は(各1日)
1、セゴヴィア&アヴィラの現地バスツアー
2、電車でトレドへ、旧市街の散策
どこも以前から興味のあった場所だ。写真を少し置いて、備忘録としよう。

 ローマの水道橋はSegoviaの町の入り口にある。すごいですね、古代ローマ人。
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セゴヴィアの大聖堂
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セゴヴィア名物は、Botinで食べられなかった子豚の丸焼き(コチニージョ・アサード)ね。
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アヴィラの城壁
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 スペイン国鉄 Renfe でトレドへ。
駅からどんどん歩く。テージョ川にかかるアルカンタラ橋を渡る。
そこからは過酷な坂道が待っていた。
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サンタ・クルス美術館
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トレイン・ヴィジョンで町を一回り。
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これを観るため
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ほらね!
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どこかの広場に続く階段。
その先に迷路のような細い道(高低差あり)が続いていた。
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サント・トメ教会のエルグレコ
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エル・グレコ美術館のトレド風景
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トレド名物のマジパンとコーヒーでひと休み
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さようなら、トレド。この日は12km歩き、22階分の階段と坂道を登った。
もう限界です。
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帰りのレンフェ。高速列車Avantなら、マドリードのアトーチャ駅までほんの40分足らずで着いてしまう。
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