ヘミングウェイの海2006/10/31

 
 というタイトルの大型写真本をペラペラめくっていたら、ヘミングウェイと長男バンビ(愛称)の写真が目にとまった。あ、これは、今年読んだ『優雅な生活が最高の復讐である』の写真と同じ頃だ。C.トムキンズ作による評伝はジェラルド・マーフィ夫妻を描いたもので、1920-30年代のフィッツジェラルド、コール・ポーター、ピカソなどが、ごく当たり前の友人として現れる。
 穏やかで思いやりのあるマーフィ夫妻の周りに出没する、わけわからんわがままな芸術家たち。ヘミングウェイの2番目の奥さんになったヴォーグ編集者ポーリーンがセーラ・マーフィと散歩している写真は、マーフィ夫妻の別荘があったリヴィエラなのかな。
 『ヘミングウェイの海』とは、もちろん、キーウエストとハバナだ。

 今年の旅行のテーマは、スタインベックだった。来年はヘミングウェイに関係のある場所へ行けたらいいな、と思っている。キューバやケニアは遠すぎるけど。

 ここに置いた写真は、ハバナの家の書斎で仕事をするヘミングウェイだ。ブローティガンが憧れたコロナ製のタイプライターはどこ?