ハドソン湾クエスト#12016/05/08

 全く遠出しない連休にしたこと。
 "Quest for the Bay" をAmazonプライムのビデオの中に見つけ、5回シリーズ各50分を二日がかりで見た。Quest ものは他にパイオニア・クエスト、ゴールドラッシュ(クロンダイク)クエストなども制作されたから、これは「ハドソン湾クエスト」とでも訳してみようか。

 2週間前に見たディカプリオの『レヴェナント:蘇りし者』は、アメリカ中西部、ダコタ辺りのフロンティアマンの話だった。19世紀前半毛皮会社と契約を結び、先住民との戦いを避けながら fur trader 交易者たちをガイドした。西部開拓時代に先住民に解け込んで猟師として暮した主人公のような人々は、マウンテンマンと呼ばれたらしい。

 「ハドソン湾クエスト」の fur trader は、ヴォエジャー voyageurs と呼ばれていた。フランス語で「旅行者」を意味するこれら北の交易者たちは、カヌーなどで川を移動し、当時ヨーロッパで人気があったビーバーの毛皮をハドソン湾へ運んだ。有名な Hudson's Bay Company ハドソン湾会社は1670年にイングランドで設立された北米最古の会社で、現在ではカナダ最大の小売業の企業になっている。

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 もう少し説明を加えると、
 "Quest for the Bay"シリーズは、カナダのヒストリーTVが制作、2002年に放映されたドキュメンタリー番組だ。voyageurs がその昔どのように川を下り毛皮を運んだのか、マニトバ州ウィニペグからハドソン湾までの全行程1200km、カナダ中央に広がる荒野の湖と川を、1840年のものを再現した木製のヨーク船(長さ40フィート、約12m)に乗り8人が旅した(うち女性は一人)。船には当時と同じ食料、衣類、道具類、そして毛皮など合計1.5トンを超える積み荷が載せられた。

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