エジプト&トルコツアー#1 ― 2010/10/13
エジプト&トルコツアー#2 ― 2010/10/17
エジプト&トルコツアー#3 ― 2010/10/17
ボスポラス・ポンポン船クルーズ(E&Tツアー番外篇) ― 2010/10/17
トルコ旅行経験のあるHさんのお嬢さんとうちの娘のアドバイスにより、オプションのボスポラス海峡クルーズには申し込まなかった。現地で何とかしよう。
夕方にはカイロへ飛ぶ6日目の朝、雨の中を路面電車でエミニョニュ駅まで行き、桟橋へ歩いた。聞いていた通り、客引きが近づいて来る。"I am a captain." 小柄な船長の話を聞いた。手帳を見せながら、カタコト英語で一生懸命説明している。
手帳に書かれた日本語の文「この船長は親切です」「ボスポラス海峡クルーズは楽しいです」は、これまでの日本人客に頼んで書いてもらったものだろう。
経産省役人の名詞なども貼付けてある。クルーズは1人50USドルだそうだ。
手帳のページ曰く「船を見てから、決めて下さい」
そうしようか。傘をさし、3人で船長について行った。
白い大きな船をいくつも通り過ぎた先に、小さな船がある。船長が私たちを船に案内した。うーん、小さいけど、まあ、いいんじゃない。
と思いきや、さらに船内をずんずん通り過ぎ、その船につないである、それまで隠れて見えなかった小舟を示した。
えっ、そ、それ?「ポンポン船」じゃないの。忘れかけていた名詞が蘇った。
雨は強くなっている。風も出てきた。どうしようどうしようと迷っている友人たちに「この際、何でもしてみようよ」
そうだねその代わり、と二人は円とトルコリラ、ドル、ユーロの複雑なレートを計算し、船長に一人30ドルのディスカウントを要求した。さすが日本の主婦である。
ポンポン船に渡った。(写真の後ろに見えるのが普通のクルーズ船)
出港時間間際に、男性グループ2組、計5人が乗り込んで来た。もちろん私たち3人だけでは、商売にならなかったのだろう。
男性たちはお互いにエジプト人だと紹介し合い、私たちにhelloと挨拶した。
クルーズ時間は約1時間、金角湾出口に近いガラタ橋の西から出て、ボスポラス海峡を北へ進み、第一ボスポラス大橋で折り返すコースだ。出航。ポン、ポンポン。。
揺れる。雨が激しくなり、ビニールの幌から吹き込んで来る。 寒い。その上、雷が鳴り出した。はっきり言って何も見えません。近くを普通のクルーズ船が通ると、また大きく揺れる。
エジプト人男性が話しかけてきた。
「ツアーですか」
「はい、そうです」
「他の日本人たちはどこですか」
「さあ、わかりません」
「きっとこの波の下ですね」
あはは。どうか私たちが波の下になりませんように。
揺れる。雨が吹き込む。稲妻が光る。雷が鳴る。また揺れる。
数十分後の私たちである。はいっ、写真を撮りましょ。ようやく安心し明るい表情だ。
和やかに話をしたエジプトの男性たちは
「僕たちは日本の国や技術が好きなんですよ」
「日本の女性も、ですよね?」
付け加えると、もちろん!と皆が笑った。
「ご一緒できて楽しかったです」
面白かったねー、カトンボがいないととてもこういう経験はできないよねー、という友人たちの感想を喜ぶべきか、、?
以上でエジプト・トルコツアー備忘録完了。
最近のコメント