ボルチモアを歩く(第18次遠征隊#5) ― 2019/07/13
旅行も終盤だ。アムトラックの遅延で27日は何もできず(ベトナム料理店でフォーを食べたけど)、28日から1日半ボルチモア市内をバスと徒歩で巡った。
must-seeはボルチモア美術館コーン・コレクションのマティス。ゆっくり時間をかけたい、至福の時だ。ピンクヌードとブルーヌードがある。500点もの作品を買い上げてマティスを支援したコーン姉妹は、G.スタインの友達でもあった。コレクションには、ピカソやミロ、セザンヌ、ジャコメッティ他作品も含まれている。
考えるロダンのホールには、美しいAntiochモザイク画がぐるりと貼られていた。シリア国境に近いトルコの地方から発掘されたという。
バスに乗り、レキシントン・マーケットの有名シーフード店 Faidley へ。言うまでもなくクラブ・ケーキを注文した。確かに別格の味だ。raw barで新鮮な肉厚の生クラム(ハマグリ)も。
ランチタイム後の暇な時間帯。魚売り場の黒板に"raccoon"とあったので、ラクーンってシーフードじゃないけど食べるんですか?と聞いたら、そうだよ、見たいかい
?と、皮を剥いだカチカチのアライグマを冷凍庫から出して見せてくれた。アリゲーター、フロッグも書いてあったなあ。
マーケットから数ブロック歩けば、40歳で謎の死を遂げたポーのお墓がある。
ポーの家は、せっせと歩いて到着したら既に閉まっていた。閉館時間まで30分あったのに。ドアの貼り紙を読んでいたら、隣人(シャツを着ていない黒人男性)が顔を出し、「誰も来ないから、スタッフはさっき帰ったよ」と教えてくれた。ポーが1831年から3年ほど住んだこの小さな家には、家具と展示品が少々置かれているそうだ。
通行人はほとんどいない。バス停まで数ブロック歩く。治安の悪い地区らしいことを後で知った。
インナーハーバーを散歩しよう。全米屈指のナショナル水族館に行く時間はないけど。この帆船はUSSコンスティレーション。
29日(土)朝、オリオールズ球場とベイブの像 、
ベイブ・ルース博物館にも足を伸ばした。帝国ホテルのハッピが、ベイブお気に入りのナイトローブとして展示されていた。それはFLライト建築の旧帝国ホテルだ。USチームのジャパン・ツアー動画には戦前の日本が映し出されていた。
オスカー・ワイルドの自筆メモがある『ドリアン・グレイの肖像』や、ヴァージニア・ウルフ『ダロウェイ夫人』初版本などが飾られていた。
この日の午後、再びアムトラックで(今度は遅延なし)レーガン国際空港に近いアレクサンドリアに移動した。翌30日(日)朝の飛行機に乗らなければならない。
アレクサンドリアのオールドタウン、ウォーターフロント公園からポトマック川を眺めた。美しい夕暮れだ。
第18次の備忘録はこれで終了としよう。残るはアラスカ、、!
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