ポンペイとアマルフィ2024/07/07

 6泊したナポリから、3日目に ポンペイ遺跡 、5日目にアマルフィ海岸へ行った。
当初はどちらも現地ツアーに参加するつもりだったのだが、4月〜6月にオンラインで教えたフランス人のMさん(元歴史教師)が「ガイドについて行くなんてつまらない。自分のペースで歩くべきだ」と宣う。
はい、ではそうします。

 ナポリ中央駅から快速電車で40分ほど、ヴィッラ・デイ・ミステリ駅 Pompei Scavi Villa Dei Misteri に着いた。駅に近いマリーナ門から遺跡に入る。
pompeii5

 急な坂道をまっすぐ登ってゆくと、古代ローマの広場フォロに出る。たくさんの観光客が行き交い、写真を撮っている。入り口でもらった地図を開き、相談しながら見て回ることにした。
pompeii4

 それにしても暑い。広過ぎる。たちまち区画地図のどこにいるのか、わからなくなった。
悲劇詩人の家を進んだ先に塔がある。上から遺跡を眺めた。反対方向にヴェスヴィオ火山が見えている。
pompeii1

 悲劇詩人の家にも、このパキウス・プロクルスの家にも犬のモザイク画があった。「猛犬注意」
pompeii2

 水分を補給しながら、メナンドロスの家や、赤い壁の家、フォロの浴場など見て回った。
pompeii6

 イシスの神殿では、何かの儀式が行われていた。
pompeii3
 
 古代ローマのデコボコした石畳を3時間も歩けば、もうへとへとだ。
 出口にはショップを兼ねた展示室があり、フレスコ画や、火砕流で一瞬のうちに命を落とした人々の石膏像などが、ナポリ考古学博物館と同様、無造作に置かれていた
pompeii7

 2022年の特別展「ポンペイ」(東京国立博物館)には行かなかった。
2006年、高校生だった娘と一緒に見たBunkamuraの 「ポンペイの輝き」 記憶に残っている。鮮やかな色彩と照明が印象深い展覧会だった。あの時、いつか行かなきゃと思ったのか。理由の定かではないバケットリストの謎だ。


 アマルフィ海岸へは現地ツアーを利用した。
各国からの参加者20数人がマイクロバスに乗り、海岸沿いのポジターノ、アマルフィ、ラヴェッロを回る。ガイドはイラン出身の(歴史専攻)女子大生だった。

 ソレント方向からポジターノに向かう。晴天だ。海が美しい。
ポジターノは、両側に小さなショップの並ぶ細い坂道が海岸まで続いている。ナポリなどからのフェリーが着く港に近い店で、冷たいレモン・シャーベットを注文した。
アマルフィ海岸はコバルト・ブルーの海とレモン畑で有名なのだ。
amalfi5

 アマルフィの町に到着。レモンの香りはステキ、でも観光客が多過ぎるでしょ。まあ、自分もその一人だけど。
シーフードフライのランチを取りながら、レストランの窓から混雑する通りを見下ろした。
amalfi4

 大聖堂に入ると、中はしんと静かだ。
amalfi4

 そして、海岸に出ればこの通り。
amalfi1

 このバスツアーで一番気に入ったのは、最終目的地のラヴェッロだった。地区内に車は進入禁止、人が坂道を延々と歩いて町に入る。すると渓谷を挟んで、こんな風景が広がるのだ。
ドゥオーモ前広場に面したカフェで、風に吹かれながらコーヒーを飲んだ。気持ち安らぐよい時間だった。
amalfi2


コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://dragonfly.asablo.jp/blog/2024/07/06/9699019/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。