9月のミャンマー2019/10/14

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 先月半ば、ミャンマーのヤンゴンと、今年7月世界遺産に登録されたばかりの古都バガンへ行ってきた。日本語学校には数年前からミャンマー人の学生がおり、真面目に勉強を続けている。個人的な感想だが、ミャンマーにはベトナム、ネパール、スリランカ、タイの出身者と比べて、地味な努力家が多いように思う。
また、スーチーさんに関するニュースやロヒンギャ問題を見聞きするにつけ、統制の厳しい薄暗い国のような印象を持っていた。けれど、出かけてみれば、明るく素朴な仏教国なのだった。

 ヤンゴンで最も大きいシュエダゴン・パゴダでは、誕生曜日の神様にお参りする。
ここは水曜の午後、牙のない象。年齢に1を加えた回数だけ水をかけるってなかなか大変、、ちょいと飛ばしちゃおう。
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 チャウタッジー・パゴダの寝釈迦仏は穏やかなお顔
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 帰国している卒業生たちに、典型的なミャンマー料理の店へ連れて行ってもらった。初めての野菜、初めての味、苦い、辛い、おいしい。
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 バガンへの移動はプロペラ機
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 アーナンダ寺院
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 ニャウンウー市場
女性たちは顔に白くタナカ(木の樹液)を塗っている。
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 内部のフレスコ画が美しいスマラニ寺院、
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 最も高い仏塔はタビュニ寺院
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 ビューイングタワーからの眺めは息をのむ美しさだった。
遠くまで立ち並ぶ仏塔の数は3,288。大きなものは王様や権力者から、小さなものは平民によって寄進されたという。11世紀からの王朝の歴史と仏塔にまつわる物語、馬車で巡る村と遺跡群、牛ガエルの大合唱、、忘れられない(いつもそう、でも細部は忘れちゃう)旅になった。
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2019年秋の教室2019/10/26

 
 

 課末テスト中のY校、研究クラス
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 ケータイが生活の必需品になって10年、留学生たちも肌身離さずスマホを持ち歩いている。授業中に言葉の意味を調べるなど便利ではあるが、こっそりゲームやSNSに興じる者もいなくはない。使用をどの程度自主性に任せるのか、授業中は一切使用禁止したほうがいいのではないか、、検討されつつも結論は出ないまま過ぎている。
 が、アジア系のY校今学期からのルールがこれ。
「テスト中はケータイを預けよう」
教務の先生方が考案したボックスを使うことになった。
2年ほど前、AirDropでテストの正解を配布した再履修の学生がいたっけ。解答ファイルはたまたまAirDropをONにしていたわたしにも届き、思わず吹き出したものだ。その労力を勉強に使いたいよね。

 ここ最近、中上級以上のクラスを教えることが多くなった。日本語能力試験JLPTのN1、N2文法や、大学進学を目指す学生の日本留学試験EJU試験対策を担当している。首都圏だけでなく地方の大学も留学生を積極的に受け入れるようになり選択の幅は広がったが、増え続ける学生数にどの大学の倍率も高い。大学入試には日本語だけでなく、一通り勉強しなくては解けないレベルの総合科目の試験もあって、日本語学校だけでなく塾に通う学生も少なくない。受験シーズン開始の秋だ。しっかり取り組んで、明るく卒業できますように。