正しい筆順2018/03/19

 正しい書き順で書けば、美しく整った文字になるだろう。「だろう」と曖昧なのは、情けないほどの悪筆である上に筆順もいい加減だから。そうした頼りない状態で、漢字クラスをやり過ごしている(反省、でも直らない)
 冬学期はJLPT(日本語能力試験)N3レベルの担当だった。N1まで上がれば語彙を増やすほうに力点が置かれるが、N5で約100字、N4で約300字を勉強したこのレベルは、小学校の漢字学習数で言えばまだ3年生程度。特に非漢字圏の学生に対しては、漢字の成り立ちや筆順をゆっくり説明することが望ましい。「望ましい」ですよね、本当に。

 毎回、おー、そうだった、こうだった、と書き直す二つの漢字。「必」と「飛」

kanarazu

tobu


漢字クラス(週2日、1時間半、約20人)の指導はこんな手順で行なっている。

・総まとめN3漢字の筆順付き練習シート(数年前にエクセルで作成)を配布
・1回に8つの漢字を導入、音読み・訓読み、使用頻度の高い熟語を説明
・前回の漢字でペア・ディクテーション(読み書きが交互にできるよう工夫)、
 ふりがなをつけて提出、チェックし次回返却
・その日学習した漢字で短文作成、シートを提出、これも次回返却
・各課半分と終了時に、まとめ練習シートで読み書き復習
・校内漢字検定向けテスト形式プリント、必要に応じて使用
その他、時間がある時には、漢字クイズ、漢字しりとり
 漢字小カード(厚紙で作成、グループで読みチェック)など
教師が話す時間は短く、多国籍の学生たちが日本語で会話しながら学習を進める、というのがポイントだろうか。

 教務からは進度の指定のみ、指導内容は各講師に任されている。学生は月1回の校内検定に合格すれば、次のクラスに上がれる。