イタリアへ絵を観に行く (1)2018/01/07

 イタリアには「死ぬまでに見たい絵」がたくさんあるなあ、というぼんやりした気持ちが発端だ。12月なら学期休みも長い。主要都市を回るツアーを探しているうちに、これなら自分でもできそうだと思い、半年以上前ローマin/ミラノoutのアリタリア航空券を早期予約した。それからじわじわと細かい計画を練り、ホテルや電車、美術館の予約を入れて、12月16日から10泊12日の一人旅に出かけた。

宿泊地と事前予約の美術館:
12/16-18 ローマ3泊 ボルゲーゼ美術館 ヴァチカン美術館
12/19-21 フィレンツェ3泊 ウフィツィ美術館 アカデミア美術館
12/22-23 ヴェネチア2泊
12/14-25 ミラノ2泊 「最後の晩餐」

3回の移動はイタリア国鉄(トレニタリア)の特急フレッチェロッサを(ネット早期予約、かなり割引)利用。これは1等でも新幹線の半額以下の料金だった。
ホテルはどこも駅から徒歩3分以内の中級ホテル(朝食つき1泊6,000〜8,000円程度)、石畳の道をスーツケース引いてゆくには近さが重要。
主要4都市を(バスや地下鉄も使ったけど)ひたすら歩き回る旅行だった。1日平均12km。でも全然疲れない期間限定的旅行人格。寒かったけど毎日晴天だったし、楽しかったなあ。もう少し長くてもよかったかも。

foro romano
到着2日目、パラティーノの丘からフォロ・ロマーノを見下ろす

イタリアへ絵を観に行く (2)2018/01/07

ローマ

 到着日の翌朝、バスでボルゲーゼ美術館へ行った。美しい宮殿のような建物の、ごつごつと簡素な石のらせん階段を登り、天井画を見上げ、真面目な気持ちでベルニーニ、カラヴァッジォ、ラファエロ、ティツィアーノと向き合った。正直に書けば、今までさほどイタリア美術に親しんでいない。ゴシック期、ルネサンス期、バロック期の流れもよく理解していない。
それでいいのか?と思ったのだ。だからやって来た。
Borghese


 フォロ・ロマーノ周辺をずいぶん歩き、夕方カピトリーノ美術館に入った。ミケランジェロ設計世界最古の美術館は一見小ぶりだが、内部には驚くほど数多くの名作が収められていた。モザイク画、フレスコ画、彫刻、コンスタンティヌス帝の大きなブロンズ頭部、子供達の世界史図録に載っていた瀕死のガリア人、そして狼とロムルス・レムス。おお、これだったのか。
romewolf


 3日目、カンポ・デ・フィオーリ広場の朝市を見てから、ヴァチカン美術館へ行った。音声ガイドと館内地図があったのに、混んでいるのと興奮状態でどう回ればいいのか分からなくなる。ラファエロの間、システィーナ礼拝堂ミケランジェロの元でしばらく過ごし、前回は逃したラオコーンと絵画館のダ・ヴィンチ、ラファエロをゆっくり眺めた。
davinci

 それからサン・ピエトロ大聖堂に入る列に並んだが、連絡をくれた元学生たちと会う時間が近づき、予定を変更した。ピエタは次回の宿題にしよう。楽しいコーヒータイムの後、クリスマスマーケットの後片付けが進むナヴォーナ広場で3つの噴水を回り、パンテオン周辺を歩いた。(ピッツァとジェラートも。)


 4日目移動日、チェックアウトを済ませてからホテルにスーツケースを預け、徒歩数分のマッシモ宮(ローマ国立博物館)へ向かった。この部屋でいっとき過ごすためである。
livia

 朝のリウィア家の庭には誰もいない。B.C.25年頃に描かれた絵の何に引きつけられたのだろう。前回は知らなかったが、リウィアは初代ローマ皇帝アウグストゥスの妻であり、フレスコ画はその別荘を飾っていたものだという。リウィアの胸像は同じマッシモ宮のロビー階にあった。穏やかな顔立ちの女性だった。
モザイク画、彫刻、古代ローマからユーロまでのコインの部屋なども急ぎ足で見て回り、荷物を取りに戻って、11時過ぎのフィレンツェ行き列車に乗った。