9月のイギリス旅行 (4)湖水地方2016/10/10

 当初はリヴァプールからエディンバラへ直行するつもりだった。が、旅慣れたUが湖水地方にも立ち寄れるはずと主張する。調べてみると、本当だ、ちょうどよい電車もツアーもある。Mountain Goat Toursのビアトリクス・ポター・ツアーに申し込んだ。

 3日目の朝、リヴァプール駅の掲示板でプラットホームを確認し、駅構内で簡単な朝食を取り、ローカル電車に乗った。
liverpoolstation

途中駅で1等車両のある列車に乗り換え、
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曇ったり晴れたり霧が出たり、目まぐるしく変わる天気を気にしながら、
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11時過ぎ、ウィンダミア駅に到着。坂道を下るとすぐインフォメーション・センターがあり、荷物を預けた(予約済み)。ここへツアーバスが迎えに来てくれる。
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 村を小一時間歩いてから、ツアーバス(小さなバン)に乗り込んだ。参加者は他にイギリス人カップル1組だけ。あとでわかったが、湖水地方のうねうね続く細い道路は観光バスでは通れない。
 ポターが16歳の時、家族で初めて避暑に訪れたレイ・キャスル。ダウントン・アビーのような貴族の館ではなく、リヴァプールの裕福な医師が建てた。
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曇りだが、丘の上から眺める湖が美しい。
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 4時間半のツアー中最大の見所は、ビアトリクス・ポターの家ヒルトップ。毎日大勢のピーター・ラビット・ファンが訪れる。「ナショナル・トラストで最も人気のある場所だ」とガイドのマークが説明してくれた。周囲の農場4000エーカーポターが購入し、遺言でナショナル・トラストに寄付された。実際に住んだ家は道の反対側にある。
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「おかあさんは、むすめのモペットとミトンには、ひらひらえりをつけたよそゆきのエプロンをきせました。それから、たんすのひきだしをあけ、うつくしい、きゅうくつなふくをたくさんだして、むすこのトムにきせようとしました。」
(こねこのトムのおはなし いしいももこ訳 福音館書店)
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 3年前に亡くなった親しい友人はピーター・ラビットの大ファンで、いつか湖水地方に行きたいと言っていた。ポターの住んだ場所を歩きながら、心の中でLに何度も話しかけた。
 ビアトリクス・ポターの気持ちに近づくことができるような記念碑もあった。婚約後一ヶ月で亡くなってしまった編集者ノーマン・ウォーンのために建てた石碑だ。映画『ミス・ポター』では、ユアン・マクレガーがこの心優しい婚約者役を演じている。「幸せな日々を偲んで」と彫られた石碑は木々とシダに囲まれ、ひっそりしていた。
normanstone

 ところで、湖水地方を印象深いものにしたのは、風景だけではなくツアーの人々の親切だった。インフォメーション・センターの女性がわたしたちの乗るエディンバラ行き列車の出発時間に合わせて、荷物をロッカーから運んでおいてくれたばかりでなく、ガイドのマークはそれをバンに乗せて駅まで送ってくれたのだ。ツアー終了は4時半、わたしたちだけでは15分後の電車にとうてい間に合わなかっただろう。
 話が戻るが、ツアー最後はウィンダミア湖のクルーズ。対岸ではマークおじさんが時計を見ながらわたしたちを待っていてくれた。
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