ベランダ菜園20162016/04/17

 東日本大震災の直後、「日常生活というものは得難い幸運なバランスの上に成り立っているのだろう」と書いたことを思い出す。大災害のニュースに気持ちが揺さぶられる。遠い国で難民になっている数百万の人々、予測できない事故、虐待で亡くなる幼い子供たち、、様々な報道を読むたびに胸がつまる。続いていくはずだったごく当たり前の生活が、荒々しく根こそぎにされてしまうことが無念で悲しい。

 毎日を丁寧に暮らさなければならないと思う。得難いバランスの上に続いている日常を、きちんと誠実に過ごすことを心がけよう。この幸運を安逸に無駄遣いしてしまうなんて申し訳ないではないか。
そんな妙に生真面目な気持ちで、他愛ないベランダ菜園をスタートした。
道路を隔てた小学校の校庭からは、いつもの通り練習に励むサッカー少年たちの声が響いている。

garden2016

 元気に冬を越したのはイタリアン・パセリ。元気をなくしているローズマリーには新しい苗を加え植え直した。花が咲かないまま20年たったグレープフルーツの木は、寒い時期に思い切って短く刈り込んである。
ミニトマトとバジルは例年通り自己流で。たまたま目についたエゴマの種も蒔いてみた。次の週末には、夏のモヒート用にミントの苗を探しに行きましょ。