モン族まんぞく2015/12/26

 17日深夜から23日早朝まで、4泊+機中2泊でチェンマイを旅行した。
旅の備忘録は後からざっと書くことにして、まずはタイ北部の山岳民族について。
 タイの少数民族に興味を持ったのは、以前ミネソタの高校でモン族Hmongの学生数人に日本語を教えたことがあるからかもしれない。また、アメリカン・インディアンをはじめとするnative/indigenous文化にも繋がってくる

 チェンライ日帰りの現地ツアーに、山岳民族の村訪問が含まれていた。
 飾りの多いカブトのような帽子のアカ族はラオス、ミャンマー、中国雲南省周辺にも住んでいるという。シャーマニズム(祈祷)アニミズム(精霊)祖先崇拝信仰の女性たちが、パッチワーク刺繍を並べ静かに立っている。一方、テントの裏では子供たちがにぎやかに走り回っていた。
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 この村のマーケットには腰に銀のベルトをつけたパローン族と、赤い襟の上着を着たヤオ族もいる。細かい刺繍をしていたヤオ族のおばさんに声をかけ写真を撮ろうとしたら、メガネを外してにっこり笑ってくれた。ヤオ族には美人が多いって本当?
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 チェンマイのワローロット市場裏にはモン族市場がある。所狭しとカラフルな品物が積み重ねられ、楽しいのなんのって!
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 モン族は中国南部、ラオス、ベトナム、タイの山岳部に居住する少数民族だが、18世紀から迫害を受け次第に南下した。インドシナ戦争時、何万人もがフランスとアメリカの補充兵士として雇われた。その後ラオスで内戦が起こり、アメリカ軍の撤収によって行き場を失った人々はタイへ逃れた。そして難民たちはアメリカ、オーストラリア、カナダなどに受け入れられ移住した
2000年当時、ミネソタ州セントポールにもモン族のコミュニティができており、手刺繍のクラフトを目にすることがあった。小柄な学生たちのおっとりした顔が目に浮かぶ。

 旅行5日目と6日目、モン族市場をぐるぐる歩いてこれらを買い込んだ。購入は少数民族の生産者をサポートすることになる。モン族満足。いや、実のところ、満足しているのは、きれいな刺繍の布がすっかり気に入ったわたしのほうだよね。
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(一番下のパッチワークはアカ族)