おおきなみどりのおへやのスタイン2015/12/15

 先週末サンフランシスコの City Lights BookstoreFB が、こんな記事をリンク・シェアしていた。画像をお借りしよう。
steingoodnightmoon

 「おやすみなさい おつきさま」の緑色の部屋で、ガートルード・スタインが揺り椅子に座っている。この記事”The Surprising Connection Between Goodnight Moon and Gertrude Stein" は The Slate Book Review からのものだが、オリジナルは Public Books の"In the Great Green Room: Margaret Wise Brown and Modernism" by Anne E. Fernald(V.ウルフの研究者らしい)

 絵本「おやすみなさい おつきさま」(Goodnight Moon) を書いたのは、NY郊外出身のマーガレット・ワイズ・ブラウン(1910-52)だ。記事によるとM.W.ブラウンとスタインには深い関わりがあったという。
 M.W.ブラウンが入学したバンク・ストリート教育大学を設立したのは、ガートルード・スタインとラドクリフ大学で同窓生だったルーシー・ミッチェルだ。二人ラドクリフでヘンリー・ジェイムズの兄であるウィリアム・ジェイムズ(意識の流れ)の教えを受けた。
 ブラウンはバンク・ストリート入学以前以前からスタインを愛読しており、1934年「アリス・B・トクラス自伝」成功で注目を浴びていたスタインのレクチャーを聞きに出かけている。バンク・ストリートのプラグマティックな“here and now”カリキュラムは教師養成のためのものだったが、実験的なモダニズム文体の影響を受け、ブラウンは小さな子どもたちのための本を数多く生み出した。
 とりわけ画家クレメント・ハードが挿絵を描いた「おやすみなさい おつきさま」や「ぼく にげちゃうよ」は、古典的名作絵本として読まれ続けている。ハードが1930年代の初めにフランスへ渡りレジェに師事したという話も興味深い。

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_ Tombow Notes - 2016/02/28 10:36

 『地球はまるい』'The World Is Round' 75周年記念版の本の中には、オリジナル版復刻のローズ色絵本部分の前後に、その出版をめぐる話が置かれている。前書きは挿絵画家クレメント・ハ