ボストンのタスク(第13次遠征隊#5) ― 2014/10/14
タスクは3つあった。
旅行仲間Mはその日、市内観光ツアー&湾内クルーズに出かけるという。朝食を一緒に取った後、わたしは徒歩と地下鉄とバスでバタバタ走り回った。
1、ボストン・パブリック・ガーデンで「かもさんおとおり」の像を見ること。
この絵本もR.マックロスキー作、もちろんアメリカの子どもたちは誰でも知っている。ほーら、大人気。
2、アンダーグラウンド・レイルロード(黒人奴隷解放のための地下組織)の運動家ハリエット・タブマンの名前がついた広場へ行くこと。
数年前から資料集めをしているが、全然まとめていないテーマのひとつ。
3、JFケネディ図書館&博物館のヘミングウェイ・リサーチ室で、資料を見ること。
リサーチには事前予約が必要で、日本からのメールに返事はなかったが、朝電話したら難なくアポが取れた。指定の時間に入室し用紙を記入すると、1年間有効!!のIDが発行された。所属特になしの一文学ファンも、これで貴重な手書き原稿などを調べることができる。
部屋に収められているのはキューバからメアリ夫人が持ち帰った書籍・資料類、ヘミングウェイの親類がしとめたライオンの剥製、アーネストそっくり青年をモデルに描かれた絵(係員の説明による)など。
書庫を自分で探るのではなく、請求して机の並ぶ別室に運んでもらう。わたしはヘミングウェイの書簡 incoming letters from Gertrude Stein and J.D.Salinger, outgoing letters to G.Steinを参照させてもらった。ぞくぞく興奮の2時間。
スタインからの便せんにはパリ、フルール街の住所が印刷され、戦地からサリンジャーが出した封筒の宛先はキューバのフィンカ・ビヒアなのだ。
カウンターの係員にお礼を言って退室する時、「また明日も来るか?」と尋ねられた。うう、次はいつだろう。
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