コテージとB&B(第13次遠征隊#3)2014/10/12

  行き当たりばったりのロードトリップというのを一度してみたいが、旅行は予定を立てるのも面白いのだ。最近はホテル予約サイトを幾つか見て、Tripadvisorなどで評判を確認し、朝食&wifiつきの手頃なホテル/モーテルを簡単に押さえる。とは言え、経験値上がってるぞ。今回はこんな所にも宿泊した。

seascape

eastmaninn

  上はペノブスコット湾沿いのベルファストに建つコテージ、下はニューハンプシャー州ノースコンウェーの築100年を超えるB&Bだ。どちらもあらかじめ、道路の向かいに地元の人にも評判の良いレストランがあることを調べておいた。車で出るとなるとローカルビールは飲めないので。
  Seascapeコテージの向かいにあるPapa J'sでロブスターとメイン・ビールを、Eastman Innの向かいにあるMuddy Mooseではバッファロー・バーガーとニューハンプシャー・ビールを、これぞ旅行の楽しみと注文したけど、お腹の絶不調が予定外でありました。

メイン州の画家たち(第13次遠征隊#4)2014/10/12

  ヴァーモント州のシェルバーン博物館で、アンドリュー・ワイエスのSoaring(滑空)を見た。手前の部屋に並んだグランマ・モーゼス作品でふんわり緩んだ気持ちが、たちまち冷やされ、きりりと(嫌なものではない)緊張感を帯びた。

soaring

  アンドリュー・ワイエスと言えば『クリスティーナの世界』だろう。よるべない孤独感と同時に、精神の気高さが描かれているという。空高く飛ぶワシから伝わってくるのもそれなのか。

  旅行の最終日、ボストン美術館に着くと、ジェイミー・ワイエス展が開かれていた。意外なことだが、アンドリューの息子はファクトリー時代のアンディ・ウォーホルと親しかったそうだ。

jamie&andy
andybyjamie

  エドワード・ホッパー、ロバート・マックロスキー、そしてアンドリューとジェイミー・ワイエス父子(さらに祖父のNCも)、何の予備知識もなく好きなものを眺めているうちに、メイン州の画家が少しずつ繋がってきた。荒れた海を描いた19世紀末のホーマーも、そう言えばメイン州だった。
オキーフやジェイコブ・ローレンス、ポロック、ポップアーティストたちとは異なる、写実的「アメリカ」は強靭で誇り高く、寡黙だ。

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