JFK暗殺から50年2013/09/22

 ようやくスティーブン・キング『11/22/63』の翻訳が出たので、いそいそと図書館に予約した。
 その予習のつもりで借りたのが『フォト・バイオグラフィ ジョン・F・ケネディ』(ギャレス・ジェンキンズ 原書房)だが、読んでびっくり。こんなに皮肉っぽい嫌みな伝記をわたしは他に知らない。事実に即した個人史の形を取りながら、あけすけで下世話な芸能誌っぽい話が織り込まれており、悪意とも取れる大げさな表現がこれでもかこれでもかと続く。どーなってるの?と何度も吹き出してしまった。そんなに嫌いなら書かなきゃいいのに。というか、可愛さ余って、ってやつ?
 ともあれ、興味深い数々の写真に見入った。
MLキング牧師没後50年の今年は、ジョン・F・ケネディ大統領暗殺50年でもある。そして、ご長女キャロライン氏がもうすぐ駐日大使に正式指名されるわけですね。

 ケープコッドのハイアニス港から、ケネディ家邸宅群地区 Kennedy Compound を眺める観光クルーズ船に乗ったことがある。2000年秋のことで、ハンサムガイJFKジュニアはその前年、飛行機事故で近くの海に沈んだのだった。
 娘と一緒のその旅行では、ボストンのJFK博物館も訪ねた。ジャッキーの細ーいスーツと政敵ニクソンの汗が記憶に残るだけだが、今見てみたら、公民権運動やヘミングウェイ関連の資料も展示されているようだ。ケネディ家とヘミングウェイの関係って何?ふーむ、いつかまた行かなくては。

 伝記によると、JFK暗殺に関する審査委員会の機密文書2017年まで非公開だとか。ということは、あと何年かで全ての事実が明らかになり、CIAやキューバが絡むと噂された狙撃の謎が解かれるのだろうか。いやいや、そんなに簡単なことではないのでしょうね、きっと。