震災の影響 日本語学校の場合2011/04/05

 多国籍K校の4月期が始まった。通常は午前会話クラスが8クラスほど、午後の総合日本語コースが10クラスほど開講され、各クラスで10-20人の学生が勉強する。
が、今期は、、、
午前クラスは3つ、学生数は何と合わせて10人。午後は7つのクラスが各4人〜10人ほどでスタートということになった。しんと静かなロビー。1ヶ月前は英語フランス語イタリア語が飛び交い(「日本語で話そう」という注意にも関わらず)、あんなににぎやかだったのにね。

 震災後にヨーロッパの国々などから避難勧告が出され、100人以上の学生たちが続々と帰国してしまった。日本への渡航禁止通達もあり、新学期コースはキャンセル続出。フクシマの状況によっては5月に来るつもりの学生もいるが、継続生数人が既に退学手続きを取ってしまったという。

 来週始まるY校はアジア人学生中心の学校だが、こちらも各クラス6〜8人ほどが日本に残っているだけだ。つまり継続生数十人は中国などに一時帰国している。
卒業生のうち2人は、せっかく大学に合格したのに、進学を取りやめて帰ってしまった。

 日本に留まっているY校の学生たちに、週末、元気づけメールを送った。即座に返事が来たのは、やはり不安だったからだろう。「来週からまたがんばろうね」と書いたが、
さあ、クラスメートはいつ戻ってくるのか。
ベトナム、ネパール、モンゴルからの新入生も、予定通りやって来るだろうか。
 とにかく今できることを誠実に、と自分に言い聞かせ、久々に教材プリントの山を分類整理した。