新年おめでとう、20092009/01/03

 こちらを訪ねて下さる友人の皆さま、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
 今日もいい天気ですね。初詣はどちらへいらっしゃいましたか。私は実家近くの神社で、家族の健康と仕事の充実とあれやこれやと、そして旅の安全を祈願してまいりました。

 というわけで、今年はこの日めくりカレンダーを使っています。今日1月3日のは、ルーヴル美術館のガラスのピラミッドは誰が設計したかという4択クイズでした。答え、もちろん分らず。
 このシリーズにはいろいろなヴァージョンの本もあるようですが、まだ買っていません。多分、翻訳も出ているのかな。

2泊3日ソウル2009/01/07

 帰国便の仁川・成田間がたった1時間40分だったせいなのか、週に3日リトルコリア新大久保で韓国人学生と接していたからなのか、今回はほとんど海外に行った気がしない。楽しみにしていたのに、あれれ。

 実際のところ、とても短い旅行だった。滞在は40数時間、活動できるのは正味1日だ。
 夫は初めてだが、私は06年の夏、ワールドカップさなかの熱いソウルに来たことがある。探したら、旧ブログに記録が残っていた。

 ともあれ到着日、明洞の夜は海鮮生タコ残酷鍋(勝手に名づけた)と、気分は足だけ蝋人形のパラフィンパック付き足裏マッサージで更けてゆく。
 一回り細くなった足で(←嘘)通りに出ると、トッポギとおでんの屋台が出ていた。1皿3,000ウォン(約200円)なり。ついまた食べてしまう。

myeongdong


 2日目、ホテルの前にある店でアワビ粥の朝食を取った。たっぷり入ったアワビと椎茸がおいしい。

asagayu


 それから国立民族博物館へ行くためタクシーに乗ったら、中年女性ドライバーが理解&予測不可能な4車線飛び越し車線変更をし、白バイにつかまってしまった。あのー、時間がもったいないんですけど。
 ドライバーはへいこらあやまりお目こぼしとなったが、その後もさらに道を間違える。地図の読めるお客(えへん、私)の苛立ちをものともせず、路地を無意味に走り回った。さすがは韓国である。

 博物館で韓国の歴史を少し学び、景福宮の庭を歩く。寒い。王宮の後ろに山が見える。かつてこの建物に住んだ人々を想像してみる。やっぱり寒い。さすがは韓国である。

gyeongbokgung


 午後は南大門市場でメガネを作り、カルグッス(韓国うどん)を食べ、海苔を買い、夜はかつてプライベートで教えていた韓国人エリートSさんと会った。彼はパパになって半年だ。3人で骨つき味付け牛カルビを食べながら日本語であれこれ話し、育児で大忙しの奥さまに叱られないよう10時に解散した。

bbcream


 この旅は格安パッケージツアーのフリーコースだ。最終日は早朝6時半、車に乗せられ、物産店経由で空港に送ってもらう。物産店の中には、こんな宣伝用ポスターが貼られていた。
 よくある間違いばかりだね。BBクリームは明洞で買ったけど、わかわかしになるかしら。

金魚の床ずれ2009/01/20

 仕事帰りに公園を歩いていたら、近所のSさんが後ろから声をかけてきた。これまで2回の遠征隊に参加してくれた、旅行の好きな友人だ。「こんにちは。元気?」
 また一緒に出かけたいね、と言い合っているが、愛犬の難病のため、最近彼女は家を空けにくくなっている。
「もう、頭も上げられないの」
「かわいそう、、。犬も床ずれになったりする?」
「するのよ。うちのBはまだ大丈夫だけど。
 知り合いのうちでは、金魚が床ずれになったんですって」
ほ、ほんと?
 病気の金魚が傾いて泳いでいるうちに、下になっている側の血行が悪くなり?皮膚病になってしまったんだとか。
「時々、そーっと向きを変えてあげるんだって」
ペットの一大事なのだ。笑ってはいけない。と思いつつ、ニタニタしながら帰宅した。

 今、キーワード検索したら、あるんですねー。金魚の床ずれ。これはまたしても、私に欠けている一般常識のひとつだったのか、、。

歴史が刻まれた2009/01/22

 フィラデルフィアのNational Constitution Centerには、43人の大統領のインタラクティブなパネルや、合衆国憲法の草案にサインをする独立当時の政治家たちの実物大の銅像などが展示されている。新大統領の演説を聞きながら、一人だけ椅子に座っているベン(ジャミン・フランクリン)おじさんを思い浮かべた。
 オバマ大統領の語る「建国の父たち」、G.ワシントンやT.ジェファーソンの理想は脈々と受け継がれ、現在に至っている。オバマ氏の本にも、歴代大統領への敬愛の念が述べられていた。
 もちろん強調されるのはリンカーン。
公民権運動時代からアメリカをぼんやり見続けていただけの私にも、今日歴史が刻まれたという実感がある。

 2年前の1月、ヒラリー・クリントンが大統領選出馬を表明した後、初の女性大統領実現にかなり期待して、彼女の著作と伝記を読んだ。それからほどなくオバマ氏もその意向を表明したので、彼の著作を2冊読んだ。
 ヒラリーも悪くなかったけど、優等生にはユーモアがない。一人で頑張り過ぎる。一方、オバマ氏の理想主義には人を引きつけて、自分を少しでも善良な者にしたくなるような力があった。

 昨夜のことだが、ずっとCNNを見ていたつもりだったのに午前1時頃、「あれ、こんなとこで寝てる」という息子の声にびっくり。慌ててソファから飛び起き、無事リアルタイムで就任演説を見ることができた。それ以降も続きが気になり、少々アメリカ時間になっているみたい。

金曜午後の小確幸2009/01/24


 今期は金曜の午後をフリーにしてみた。
引き継ぎを書き、学校を出て地下鉄に乗り、丸の内オアゾの○善へ行く。中央快速から見えるあの窓際の椅子で、例の本を読むためである。

 ○善4階には東京駅を見下ろすカフェがあるが、ガラス窓の続きにある洋書売り場の白いテーブルと椅子にはいつでも座ることができる。
  "1000 Home Ideas"は、Stafford Cliffという人の編集で、肩の凝らない頑張りすぎないインテリアのアイディア写真集だ。この間からゆっくり目を通したいと思っていた。
 奥まったそのコーナーを通る人は少ない。幸せな気分でページをめくる。
 Stafford CliffはTerence Conranとの共著もあるようだ。コンラン卿の弟子なのかしら。この表紙もきれいですね。貼っておこう。

 買って帰ったのは重たい"1000 Home Ideas"ではなく、パーダマン先生の『ロックを生んだアメリカ南部』だ。ブルース、ジャズからエルヴィス、ディランに至る音楽文化論、きっと面白いでしょう。
 午後4時、帰宅した後で、昼ご飯を食べていないのを思い出した。
 
 友人の皆さま、暖かくして、よい週末を!

Shower the People - Concert for Obama2009/01/24

 ありました。

恩師に会う2009/01/28

 大学時代の恩師に会った。実に○○年ぶり、半端ではない年数だ。
その数字に驚き、その一方で、記憶は気ままに情景を引き寄せるものだなとも思う。遅刻して入る教室の、スチールドアの感触まで蘇るのだから。

 卒論指導をして下さったのは、アメリカ南部文学がご専門の須山静夫先生だ。フォークナー、F.オコーナー、W.スタイロン、そしてアップダイクなどの翻訳を、数多くお出しになっている。

 卒業以来年賀状が行き交うだけだったが、去年ご出版されたご本を先日お送り下さった。一気に読み感想を手紙に書いたら、お返事が届いた。そこには、毎週行なわれている勉強会の時間と場所が書かれている。ご挨拶に伺おうか。
 決断力はない。行動力はある。(←最近の私のキャッチフレーズ) 思い切って足を運んでみた。

 お声はあの頃のままだった。