M校 日能試完全マスター2級2008/12/01

 日本語能力試験は今度の日曜日、どの日本語学校でも大勢の先生方がこの「完マス」を教えていることだろう。
 淡々と教えれば即ち眠さを誘う文法問題対策完全マスター、どうしたら分りやすくなる? 進め方が教師の間で話題になることも多い。理解度と定着度を高める「楽しさ」を加えたいのだが。

 今日のクラスで、学生たちはこんな短文を書いた。楽しいけど非文もあるよね。

・〜て以来
 生まれて以来、太っています
 バイトを始めて以来、はいじんになった (廃人? 疲れているヨンジン君)

・〜せいだ/せいで/せいか
 国のけいざいがわるくなるせいか、わたしのけいざいもわろくなった
 今私の体が太ってのは、私のせいだ

・〜次第
 食べ次第、歯をみがきなさい

・〜とたん
 薬を飲んだとたん、若くなった (その薬、ください!)
 ごはんを食べたとたん、アイスクリムを食べる

・〜たびに
 休みのたびにお酒を飲んでます
 いろいろなばしょをりょうこするたびに、何かを学ぶ

9年ぶりの勝利!早明戦2008/12/07


 すばらしい! 伝統の一戦、今年の早明ラグビーは、誰も予想しなかった明治の勝利でありました。24対22、あと5分長かったらこの勝ちはなかったかもしれないよね。ともあれ、よかった、よかった。

 国立競技場で配られた『明大スポーツ』『早稲田スポーツ』両紙には、1923年からの全対戦成績が載っていた。90年代はよかったが、2000年以降は一勝もしていない。去年は何と7対71の歴史的大敗だった、、。

 というわけで、試合開始直後、あっさり早稲田のトライが決っても誰も驚きません。一緒に行った夫と、やれやれ、やっぱり。
1トライを決め、前半を7ー5で折り返しても、きっと逆転されちゃうよね、という空気が漂う。
どこかから「明治ですから〜」
 でも後半さらに2トライを追加し24ー5になると、やや、これはもしかしたらいけるかも? 周りからも「けっこう、ヤバイんじゃない」という声。

 早稲田はしかし、じわじわ点を上げてくる。というか、ボール持たせると速いんだよね、敵は。
何とか逃げ切りたい。こちら側は皆立ち上がって
「前へ、前へ、前へ」
北島監督の教えだ。いいなあ。

 ノーサイドの笛が鳴ると、向こう側で応援するはずの(でも自宅にいた)娘から「あら〜」というメールが届いた。
 3年前、雨の早明戦を一緒に見た後輩からのメールは
「ゴールキック外れた〜。 何とか勝ったね、イエーイ!」

 帰りは、月島もんじゃで祝杯でした。

今年のこまつ座公演2008/12/08

 6月に『父と暮らせば』、先週の土曜日に『太鼓たたいて笛ふいて』を見た。

 『父と暮らせば』は広島の原爆、大竹しのぶ主演の『太鼓たたいて〜』は林芙美子の半生を題材にしている。
 自分もまた、この時代に生きる日本人であること。感動でしばらく立ち上がれなくなる。C先生、今回も泣けましたね。
 音楽も美術もいい。井上ひさしのこまつ座公演(http://www.komatsuza.co.jp/)、機会があったら新宿のサザンシアターに足を運んでください。何だか宣伝みたいだな。

G校 わたしを泣かせないで2008/12/12

 会話2クラスは、今週、使役形を勉強している。
会話させたり、板書で発表させたりして、順調に練習した。

<V使役形〜て>ください
この文は、自分がしたいことのお願いです。
 あした休んでもいいですか → あした休ませてください

<V使役形 ないで>ください
したくないことのお願いは、この形です。
その文型を使う状況を考えさせた。

  わたしを怒らせないでください
でも、実は、これはもう怒っているよね。
「ほんと、けんかの時」とアンドレアさん。

  わたしを心配させないでください
これも、もう心配しているみたい。
「おかあさんが言う」とシィルバン君。

「じゃあ、問題4、わたしを泣かせないでください、はどんな時かな」
 私の頭の中では、カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』の挿入歌だったか、または小説から私が勝手に作り上げたのかもしれない曲 "Never let me go"(わたしを行かせないで)が悲しげに流れていた。悲恋、失恋、別離、、

 「はいっ、先生」アニバル君が答えた。
「玉ねぎさんに言う」
ありがちなようで、しかし確かな答に教室は大笑いだった。

クライトン先生2008/12/23

 11月にマイケル・クライトンが亡くなったことは、とても残念だった。『緊急の場合は』以来のファンだったし、何より私は彼を科学の先生として密かにあがめ奉っていたのだ。

 クライトンの小説のテーマは、言うまでもないことだが、常にその時代の最新サイエンス・トピックだった。そして、小説の中に必ず、そのトピックをきちんと解説してくれる部分があった。

 パラダイム・シフト、進化論や生命倫理、バイオテクノロジー、ナノテクノロジー、、ごく初歩的な範囲ではあるが、これらを理解できた(と思える)ことはうれしかった。

 90年代前半の『ディスクロージャー』で示されたコンピュータのヴァーチャル・リアリティ環境は、10数年後の今、既に現実のものとなっている。
 ものすごく頭がいいのにどこかほのぼのとした人柄を、エッセイ集『インナー・トラヴェルズ』で知ることができた。ここには映画『大列車強盗』に主演したショーン・コネリーのチャーミングなエピソードも書かれている。
 そして、これは理解できなかったが、ジュラシック・パーク各章の扉に書かれた「フラクタル曲線」や「カオス理論」の何とかっこよかったこと。
 ポストゲノム時代の進むべき方向を示した『ネクスト』も面白かった。

 クライトン先生、ありがとうございました。

が〜ん、駐車違反!2008/12/24

 原因はベーキングパウダーとTSU○○半額クーポンである。

 久々の自由日だ。明日の来客に備えて、ケーキを焼こうと思い立った。が、棚を見ると、ベーキングパウダーが切れている。わざわざ大きいスーパーへ足を運ぶほどではないから、隣りの駅前の食料品店でいいだろう。ついでにTSU○○でDVDを借りられるし、と思ったのだ。その周辺の道路には、レンタルショップへ来た人の車が常時数台駐車している。

 寒々しい空、どんよりした冬の夕暮れだ。理由もなく物悲しくなる。と、今思えば、予感のようなものはあったのだ。

 道路脇に車を停めて、まず食料品店。それからTSU○○へ行き、合計滞在時間10分。車をスタートさせると、フロントガラスにひらひら揺れるものがある。ワイパーに挟まれたあれは何?

 が〜ん、駐車違反の紙だ!

 おまけに、半額クーポンは明日からだった、、。

 ☆近隣の皆さまへ
 あの道路は駐車禁止区域です。TSU○○へ行く時には、くれぐれも注意しましょう。

 付記:
国内での駐車違反は初めて。
今までオレゴン州ポートランドと、カリフォルニア州カーメルで、ついうっかり時間超過の駐車違反をしたことがある。いずれも罰金は10数ドルだった(と思う)。
日本は約10倍の15,000円!! うわ〜ん。