休日もゲームばかりしているSEの息子が、珍しく旅行に出かけると言う。休みをずらし、今日夜のグアム便に乗ることになっていた。時計を見ると午後６時少し前、ゲーム人間に声をかけた。
「成田行きのバスは何時だっけ？」
「ん？」
ちょうどBTバス停の通過時刻じゃないの！　大慌てで荷物を持たせ、車を出してホテルM前バス停まで送った。何とか間に合ってバスを見送り、家に戻って彼の部屋を見ると、家の鍵と携帯が置いてある、、。帰国は金曜日の朝だが、夫も私も一日仕事だ。どうやって家に入るつもり？
頭を整理して方法を考え、そうだ滞在先のホテルに電話すればいい、と結論を出した時、成田に着いた息子から電話が入った。
「けっこう早く着いて、ヒマだあ」
鍵の受け渡しを指示した。何だかまだ小学生みたい。

　夕食後、明日の授業準備を終えてパソを開けたら、娘からメールが入っていた。留学期間は残り１ヶ月、スペインを６月に出てEU内を旅行し、さらにトルコを回って７月初旬に帰国すると言う。
「成田行きのチケットは今朝来たけどね。なぜかタシュケント（ウズベキスタンの首都（笑））とソウル経由・・・変なもん買っちゃったなぁ。まぁいいけど」
　タシュケントってどこ？　夫は地球儀、私はなるほど知図帳の上を探した。まぁいいけど。